※コロナ禍前のお話です。
生理をずらすためピルの服用をすすめられる
友だちと1年に2回旅行に出かけることが、楽しみだった私。しかしあるとき、旅行の日程と生理の後半が被りそうなことに気付きました。部屋にも備え付けのシャワールームはありましたが、友だちと一緒に大浴場に入ることが好きだったため悩みました。
これを友だちに相談してみたところ「私はいつもピル使ってずらしてるし、やってみたら?」とすすめられました。そこで医師に相談したところ、ピルには低用量と中用量があり、旅行までの日程を考えると低用量では間に合わないと言われ、中用量ピルを使って生理を旅行後にずらすことに決めました。
吐き気止めなしで決行!
産婦人科では滞りなく問診や検査が完了し、ピルを出してもらえることになりました。このとき医師から「中用量は低用量と比べて副作用が出やすいから、一緒に吐き気止めも出せるけどどうする?」と聞かれました。
私はもともと胃腸が弱いため、もしかしたらやばいかも、と一瞬思ったものの、友だちの「副作用は全然なかったよ」という体験談と、症状が出なかったときは吐き気止めの薬代がもったいない!という生来のケチが勝り、謎の強気な姿勢で「大丈夫です!」と断りました。
しかし、これが悲劇の始まりだったのです……。
真夜中に数時間おきの連続した嘔吐
夕食後にピルを服用し、しばらくはまったく問題がなかったため私は「なんだ、やっぱり大丈夫じゃん」と間抜け面で過ごしていました。しかし就寝後、唐突に強い吐き気と共に目が覚め、そのままトイレへと駆け込みました。
とはいえ、一度吐いてしまうとかなりラクになったため、ここでも私は「1回吐いたしもう大丈夫かな」と考えていました。しかし、そんな希望的観測もむなしく、その後も数時間おきに強い吐き気が私を襲いました。
寝てもダメ、立ってもダメ、食べてもダメ、飲んでもダメ……健闘の甲斐もなく、結局私は翌朝病院が開くまで吐き続けました。
吐き止めの処方でぴたっと止む嘔吐
朝一で病院に駆け込むと、医師に苦笑いされながら吐き止めを処方してもらいました。その後すぐに服用したところ嘔吐はぴたっと止み「最初から処方してもらっていれば……!」と私は激しく後悔しました。
その後、生理は無事に旅行後にずらすことに成功し、 友だちとの旅行は楽しめました! しかし、ピル全体に対するトラウマのようなものは、その後も少し引きずることになりました。
現在はトラウマもなくなりましたが、やはり医師から副作用に対して注意され、少しでも可能性があるのであれば細心の注意を払うべきなのだと、つくづく感じた出来事でした。
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著者/百田
監修/助産師 REIKO