帝王切開で出産
私は1人目を緊急帝王切開で出産しました。初めての出産に加え、予想していなかった帝王切開。術後、母子ともに体に問題はないと伝えられ、安堵したことを覚えています。帝王切開に関して下調べもしていなかったのでわからないことばかりでしたが、手術時に不活発になった腸が動き出したかどうかをおならの有無で確認すると知りました。
そして産後2日目にようやくおならが出たので食事が再開。続いて排便もありました。しかし産後4日目におなかが猛烈に痛み、パンパンに張ってしまったのです。
助産師さんにマッサージしてもらい…
ナースコールを押し、駆けつけた助産師さんは私の顔を見るなり「どうしたの!?」と驚くほど、私は顔面蒼白になっていたそう。一度排便はあったものの、腸の動きが完全には戻っていない様子。助産師さんがおなかをマッサージして刺激してくれましたが、1時間ほど経っても効果はなく、私はますます動けなくなってしまいました。
うずくまり意識が遠のく私に「浣腸して出そう」と助産師さんは言い、私は思わず「え!?」と声がもれてしまいました。浣腸なんて人生で経験したことがなかったからです。
初めての赤っ恥体験
冷や汗をかきながら助産師さんの説明を聞いていましたが、内心恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。しかしおなかの痛みがラクになるのなら……と思いきりおしりを出し、いざ注入!「すぐ出ちゃいそうになるけど、そこは我慢してトイレまで歩いてね」と助産師さんに言われていた通り、ほんの数秒で便意を感じトイレへ駆け込みました。
切開したおなかの傷の痛みもやや感じながら、無事に排便することができました。おかげで痛みはなくなり、気分もみるみる良くなっていきました。
初めての浣腸に最初は抵抗がありましたが、そうも言っていられないほどおなかの痛みが強かった覚えがあります。対応してくれた助産師さんは淡々と進めてくれ、慣れているから恥ずかしく思うことなんてなかったなとあとから思いました。「あのときはびっくりするほど真っ白な顔をしていたから、元気になってよかったね」と言ってもらえ、退院の日の笑い話になりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/松田玲子 画/てる子
著者:樋山ゆり菜
6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。