「女性だから家事や育児をすべて背負わなければならない」という昔からの概念はもう古い!
そこで今回は、夫との家事育児分担の必要性を感じた私の体験談をお伝えします。
家事や育児は女性の仕事?
私は共働きと専業主婦の両方を経験しましたが、どちらにおいても100%家事や育児を自分でこなさなければと思っていました。その方がスムーズだと思っていたからです。
ところが、気付けば自分の負担が大きくなっていました。とくに育児と仕事をこなしていたときは、疲労が重なってダウンしてしまったことも。
そんな私の姿を見た職場の先輩が、私に放った言葉があります。それは「がんばりすぎじゃない?」という言葉です。
大変さは言葉では伝わらない
私はひとりでがんばりすぎている、先輩の言葉にハッとしました。家事や育児の大変さは、実際に味わってみないと分からないもの。ただ「大変なんだよ!」と思っているだけでは伝わらないことに気付きました。
そこで、夫にゴミ出しや子どものおむつを替え、お風呂掃除などを積極的にお願いするようにしたんです。するとスッと体の力が抜け、こんなに楽になれるんだと実感。夫婦が助け合ってからこそ、育児や家事がスムーズにいくことを知りました。
日本人は家事育児の時間が少ない?
ある調査結果によると、日本は主要先進国のなかでも家事育児時間が少ない結果が出ています。とくに家事に関しては、他国の約1/3程度という結果に。
それは日本経済が急成長を遂げた昭和時代、男性は仕事に打ち込み、女性は家庭を支える形が定着していたことが背景にあるようです。そして今も家事と育児は女性の仕事という概念が残っています。
しかし、いまや女性も社会進出する時代。共働きに限らず育児や家事を協力し合う大切さを知っていきたいですね。
料理をしているときに子どもの相手をしてもらう、それだけでも立派な育児です。ホワイトボードなどに役割分担を書き出し、見える化を行うのもおすすめです。互いに家事育児分担の大切さを感じるきっかけになるかもしれませんよ。(TEXT:田中由惟)