事情を知らない義母は、義実家へ戻ったのは「娘のせい」だと思っている。
夫はいつも、義母や周りの人たちに「良いパパ」だと思われたくて、上っ面だけイクメンを演じていた。
でも本当は、ずっと妻を下に見て、育児も家事も押し付けていた……その事実を義母に伝えた夫。
「僕と帰ってこない妻」第144話
産後、お義母さんが「雪穂の味方でいてあげて」と声をかけてくれたのに、何を言っているのか全然ピンと来なかった。
「家事を手伝うとか、休みを作ってあげるとか、タスク感覚で、雪穂さんのこと何も考えていませんでした」
「一番大事にしなきゃいけない家族のことを、ずっと蔑ろにしてきたんです」
当時の正直な気持ちを打ち明けた夫は、ここへ来た理由をさらに続けて……