生理に無頓着な私
もともと私は、独身時代から生理不順。だからなのか、どうも生理には無頓着で……。いつ生理がきて、いつ終わったのか、あまり気にしていませんでした。
1人目を産む前には、生理周期を整えるためと、医師に多嚢胞性卵巣症候群の可能性があると言われたため、病院から処方された低用量ピルを服用。「妊活を始めよう!」というタイミングで低用量ピルの使用をやめたら、すぐに妊娠しました。
そして無事に1人目を出産。だけど、産後1年以上経っても一向に生理が再開する気配なし! はじめのうちこそ、元来の無頓着と生理の煩わしさから「まぁこなくてもいいか」と思っていました。
でも、「今すぐじゃなくても何年後かには、やっぱり2人目が欲しいな」と考えるようになり、生理不順を相談するため、重い腰を上げて婦人科を受診することに。
診察を終えた先生は、「排卵する機能はあるので、もし必要であれば薬を出します。今後、妊娠も可能ですよ」と説明。これを聞いた私は、「生理不順になっている今はおそらく妊娠できないけど、子どもが欲しくなったタイミングで薬を処方してもらえば妊娠できるんだ!」と自己解釈していました。
突然の吐き気。これはまさか!?
そして、第一子の出産から1年10カ月。育児休暇が終わって仕事に復帰しました。毎日バタバタ過ごすうち、通勤時間の長い今の職場から、自宅近くにある会社への転職を考え、転職活動を開始。そして転職先が決まり、退職日を待つだけとなったある日のこと。
突然、身に覚えのない吐き気に襲われたのです!「まさか!」と思いつつ妊娠検査薬を使ってみると、陽性反応……。想定外の事態に翌日、産婦人科を受診しましたが、診察が終わるまでは、頑なに「妊娠は何かの間違いだ」と思っていました。でも結果は、2人目の妊娠確定。
私はずっと、生理不順で出血がないうちは妊娠しないと思い込んでいました。排卵しにくい体で、自然妊娠はできるはずないって。母も排卵誘発剤を使用して私たち姉妹を妊娠したので、生理不順の自分もきっとそうだろうと。
だから、先生から「排卵する機能はある」という説明があったにも関わらず、「もし必要であれば薬を出します」という言葉だけが頭に残ってしまい、「薬を使えば自分の好きなタイミングで妊娠できるんだ! なら生理がこなくても大丈夫! むしろラクじゃん!」と、薬を飲まなければ妊娠しないと決めつけて、避妊をしてこなかったのです!
転職のタイミングと重なったことで、一時は子どもをあきらめることも考えました。でも、せっかく授かった命。大切にしたい気持ちが強かったことから転職をあきらめ、退職も取り消して今の職場に残ることを決意しました。
そうして生まれた第2子も現在3歳に。やんちゃ盛りですが、とても幸せに過ごしています!
産院では、出産後の家族計画について指導がありました。私は、自分が生理不順だからと、どこか他人事のように聞いていたかもしれません。生理がこなくても排卵している可能性はあるんですよね。
望まぬ妊娠にならないよう、家族計画はしっかり立てて、必要であればちゃんと避妊する……。そのためには、自分の生理についてきちんと知識を持ち、無理のない範囲でコントロールすべきと実感しました。
監修/助産師REIKO
文/りおりおのすけさん
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