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「こっちの係になる!」ある日突然、夫が宣言!実は私の真実に気付いて…

のほほんとした性格でありながらこだわり屋でもある夫と、ルーティンを決めたがるくせにおおざっぱな私。そんな私たちの間には、特に話し合いをしたわけではないのに成立している、さまざまなルールが存在しています。それは思慮深い夫が私のために考えてくれた、いわば「妻専用ルール」なのです。

 

ルール1:妻の特性を見極める

掃除・洗濯・炊事。そして、それら3大家事にまつわる「名もなき家事」のあれこれ。子どもがいたりペットを飼っていたりすれば、さらに増えていく日々のタスク。それらを毎日こなすことで生活は成り立っています。

 

私はなにかとルーティンをつくるのが好きで、例えば、掃除機をかける時間、夕ごはんをつくる時間、洗濯物を取りこむ時間など、おおまかな時間を決めています。それらを遂行するために、あらかじめルーティン化された1日のスケジュールが前日には決まっていて、その通りにいけば気持ちが良い――。それが私です。

 

そして、どうやら夫は同棲時代に、こんな私の生態を観察し、見極めていたようなのです。

 

ルール2:妻のこだわりを見守る

私が好きなのは、結果ではなく過程。つまり、家事についても「やっている感」が大事であるという真実に気付いた夫。そのため、私が行った家事の後には窓のサッシにたまったホコリや、いつまでもルーティンに組み込まれない汚れた換気扇などが存在しているのです。それを見た夫は、ある日「僕、こっちの係になる」と宣言したのです。

 

夫のいいところは、せっせと雑なルーティンをこなすだけの私に、間違っても「それ意味ある?」とか「せっかくやるなら〜」なんてことを言わないところ。あくまで私の気持ちよさを尊重してくれ、「今日もやってますねぇ」と俯瞰しながら、夫は手薄になっている家事を淡々と片づけてくれます。

 

ルール3:相手のタイミングにまかせる

夫は、「僕はこだわるととことんだから、やるまでに時間がかかるんだよ」と言います。たしかに、彼が掃除を始めると、私が掃除している時間よりずいぶん長くなるのですが、彼がみがいたシンクはぴかぴかで、シミ抜きを任せれば夫に取れない汚れはありません。

 

だから、私が時間に忠実であろうとすることを夫が尊重してくれるように、私も、夫の家事を急かすようなことはしません。

 

そのうえで彼は、私のルーティンの隙間で、ゴミをひとつにまとめたり、掃除機のなかの掃除をしたり、茶しぶを漂白したり。夫は気が向いたときに「名もなき家事」にも取り掛かってくれます。

 

 

きっと夫は、自分にとっては無意味でも、私にとってルーティンが何らかの意味を持っていることを察してくれたのだと思います。だから、私からルーティンを取り上げるのでなく手薄なところをカバーしてくれています。

 

夫のやさしさにふれて、私も夫に対し同じルールを適用しています。長く共同生活をしていく相手ですから、お互いを尊重することを忘れずに、向き不向きを補って心地良い家にしていけたらと思います。

 

著者/つちやです

 

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