家事をほぼしない夫
私と夫は、4年半の交際を経て結婚しましたが、夫の奨学金の関係で2年近くは別居婚でした。もともと、夫はひとり暮らしをしていて、男性のひとり暮らしという感じの部屋の乱雑さはありましたが、掃除や洗濯は自分でしていたので、同じ家に住み始めたら、家事は2人で分担できると思っていました。
しかし、2年の別居婚を終えて一緒に住み始めると、一切と言っていいほど家事をしない夫。夫の地元から離れて私の地元で暮らし始めたので、「職場も住居も変わったばかりだし、環境に慣れるので今は精一杯だからだよね……」と思い、しばらくは私だけで家事をすべて担当していました。
義母からのアドバイス
しかし、一緒に住み始めて半年ほど経っても、夫は家事にほとんど手を出そうとしませんでした。私は妊娠中だけど、フルタイムで働いている状態。体の負担が大きく、夫に家事を手伝ってほしいと伝えようか悩んでいたころ、ちょうど義母と連絡を取る機会がありました。
義母からのLINEには、「体調大丈夫? 息子をどんどん使って家事をさせてね。最初が肝心よ! 家では何もしないから教育してね」と書いてありました。
それを見て、遠慮しなくていいんだ! とふっ切れた気持ちになり、遠慮して言えなかった家事のことを夫に言ってみようと思いました。
「妊娠中だし、仕事もしてるし、家のことも全部やらなくちゃいけないと、体がつらいの。もう少し家事は協力してほしい」と夫に伝えると、「わかった。今までごめんね」とすんなりと返事をしてくれたのです!
今では夫の家事スキルがアップ!
それから夫は、少しずつですが家事をしてくれるようになり、今ではごみ捨てにはじまり、夫が休みや夜勤入りの日は夕食づくりと後片付け、お風呂掃除など、いろいろしてくれるようになりました。洗濯物を干したり、たたんだり、ごみ集めをしたりという、細かい家事は2人で協力しながらやっています。
あんなに家事をしなかった夫が、お風呂場の排水溝の掃除までするようになり、この前の休みの日にはロボット掃除機を分解して洗っていたほど! 夫の成長ぶりをひしひしと感じています。
家事をまったくしない夫に、遠慮して何も言えなかった私ですが、義母からのひと言がきっかけで「家事をもっとしてほしい」と伝えることができました。
夫は、家事自体が私の負担になっていることに、言われるまで気づいていなかったよう。口に出して伝えることは大事だな、と思いました。今では夫の家事スキルがアップし、おかげで気持ちよく毎日を過ごすことができています。
著者/吉川みきな
イラスト/マメ美
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