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罪悪感しかない!信じて喜ぶ姿に、子どもをだまして心苦しくなった私は耐えきれなくなり…【体験談】

子どもが5歳のころ、わが家は共働きをしており、子どもを保育園に預け毎日慌ただしい日々を過ごしていました。仕事が終わり保育園にお迎えに行くころには日は暮れ、私は帰宅後の夕飯作りがおっくうで仕方がありませんでした。そんなとき、子どもが「ママの作ったコロッケを食べたい!」と言いだしました。コロッケを作る気力がなかった私は苦肉の決断をしましたが、その結果、罪悪感で苦しむことになってしまったのです……。

 

コロッケを熱望するわが子

毎日の夕飯は、お総菜を使った物、カレーライス、シチューなどの手軽に作れる物ばかりでした。子どもに「コロッケを食べたい!」と言われたときに「また今度ね!」と答えていたのですが、毎日のように「いつコロッケを作ってくれるの?」と言うように……。

 

手のかかるコロッケを作る時間はありません。しかし、食べさせてあげたい! でも作る時間がない!という葛藤のなか、私はある決断をしました。

 

冷凍食品のコロッケに頼るという選択

私は冷凍のコロッケを、自分が作ったことにして夕飯に出したのです。子どもは「わー! ママのコロッケだ! すごくおいしい!」と言いニコニコしながら食べ大満足の様子でした。自分は、ただコロッケを揚げただけ。本当に心苦しかったです。

 

それからというもの、子どもは夕飯のメニューにコロッケを希望することが多くなりました。私はそのたびに冷凍のコロッケを出していましたが、自分は作っていないということに罪悪感しかありませんでした。

 

子どもと一緒にコロッケを作る!

ある日、私は仕事が休みだったので、子どもと一緒にコロッケを一から作ることにしました。子どもは、ママと料理ができることに大喜び。私は仕事で子どもと触れ合う時間が少なかったので、子どももいつもと違う特別な時間だと感じたようです。

 

一から作るコロッケは手間がかかり、子どももコロッケ作りの大変さを感じたようでしたが、生き生きしており楽しそうでした。こうしてできあがったコロッケを子どもが食べたとき、「いつもと違うコロッケ! すごくおいしい!」と感動していました。

 

 

最初から冷凍のコロッケを出すのではなく、子どもと一緒にコロッケを作る選択にすればよかったと後悔しています。冷凍コロッケを手作りコロッケだと、子どもにうそをついてしまった罪悪感に私は耐えられませんでした。今後、同じようなことが起きたときには、子どもにうそはつかず一緒に作ることで料理をする楽しさを味わっていきたいです。

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監修/助産師REIKO


著者:神崎 ハナ

2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。

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