特色が真逆な2つの幼稚園
あまり選択肢を広げ過ぎても……と思い、候補のなかから2つの幼稚園でどちらに息子を通わせるべきかを悩んだ私。夫婦で話し合いをしましたが、決めることができずにいました。その理由はそれぞれの園に、真逆の特色があったからです。
A幼稚園は体を使った行事が多く、体力がつきそうだけれど、B幼稚園は学習面に力を入れていました。どちらの園にも各々の魅力があったのです。プレ幼稚園に通わせてみて息子の性格に合う幼稚園を検討することも考えましたが、どちらの園でも息子は楽しそうに過ごしていて、余計に悩むことに……。
きっかけはプレ幼稚園で…
悩める状況のなか、プレ幼稚園で私の心を動かすきっかけとなった出来事がありました。A幼稚園のプレ幼稚園に参加し、初めて話した参加者のママの1人と何気ない会話をしていたとき、「私実はここの幼稚園の卒園生なんです」と話し始めると、数人のママが「実は私も」と。
みんな学年は違うものの、話を聞いてみると自分が幼稚園に通っていて、とても楽しかった記憶があったからA幼稚園を選んだとのこと。私はとても驚きました。さらに思い出話を聞くと子どもの経験にとって興味深いものが多く、今でもそのイベントは残っていると言います。時代が変わっても良いものは残すというA幼稚園の方針を知ることができました。
驚いたことは他にも
そんな話をしていると、プレ幼稚園の担当だった2人の先生も「実は今は一緒に働いているけど、教え子なんです!」と教えてくれました。その後のプレ幼稚園も和やかに進行し、卒園児が帰ってくる幼稚園ということにすごく感銘を受けた私はその日の晩、夫にもその出来事を伝えました。話を聞いた夫は「決まったね」とひと言。
幼稚園の特色ばかりを調べていたけれど、実際に通った元園児であるママたちの意見は、すごく参考になりました。そして話を聞いて気持ちがかたまったあと、息子のプレ幼稚園での様子も踏まえてA幼稚園に入園を決めることにしました。
入園してもうすぐ1年。最初こそ息子は私と離れる生活に戸惑っていたものの、今では幼稚園が大好きで、休みはいらないとまで言っています。もちろん選ばなかった幼稚園にもたくさんの魅力がありましたが、私にとって「帰りたいと思える場所」ということが、大きな決め手になりました。息子にとっても記憶に残る園生活が送れるといいなと思いながら、毎日幼稚園に送り出しています。
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監修/助産師REIKO
著者:伊藤 美里
3歳の男児の母。多忙な夫との3人家族で、ほぼワンオペ育児を楽しんでいる。料理と子どもが好きで、食に関する情報や自身の子育て経験を中心に執筆活動中。