頼りになる彼に惹かれて結婚
彼はわが道を行くような人で、良くも悪くも、年上が相手でも臆せず自分の意見をハッキリ言う性格です。また、彼は狭く深く交友関係を持つ人で、友人や家族が困っているときはすぐに手を差し伸べ、助けてあげるようなやさしい一面もあります。
一方の私は何でもイエスと言ってしまうことが多く、自分の意思を周りに伝えることが苦手。私が対応に困っているとき、彼はいつも助けてくれます。私は、頼りになる彼とずっと一緒にいたいと感じるようになり、そんな彼と交際4年目で結婚しました。
結婚後にわかった彼のギャップ
結婚してから、私は少しずつ彼の言動に違和感を覚え始めました。最初に衝撃を受けたのは、結婚後、彼と義実家へ遊びに行ったとき。何気ない会話のなかで、彼は「かーくん(彼)もそう思う」と、自分のことを名前で呼んだのです!
義両親が彼のことを「かーくん」と呼んでいることは交際中から知っていましたが、彼は今まで一度も私の前で自分のことを「かーくん」と呼んだことはありませんでした。しかし、この日を境に彼は自分のことを「かーくん」と呼ぶようになり、私の彼に対する印象はガラリと変わりました。
さらに、結婚式のときの彼の言動にもドン引き。
私側のゲストは遠方から来る方がほとんどで、交通費については事前に彼と話し合いました。2人でお車代の金額を決めたはずなのに、結婚式の1週間前になって彼がいきなり「お車代が高すぎるって母さんが言ってるから金額を変更しよう」と言ってきたのです!
義両親がお金を出してくれるなら彼の言い分もわかります。でも、義両親の援助は一切受けず、私たち夫婦だけで費用を準備すると決めていたんです。2人でちゃんと相談して決めたことなのに、母親の言いなりになっている彼を見て、「実はマザコンなのでは」と彼が頼りなく感じ、私の彼に対する気持ちは少し冷めてしまいました。
でも、いざというときは守ってくれる
その後、ひと悶着ありましたが結婚式は無事に終わり、その翌年に私は元気な男の子を出産。今までは気にならなかったのですが、子どもが生まれたことで、私は義両親のタバコがストレスに感じるようになりました。
義両親とは別居ですが、たまにわが家へ義両親が遊びに来ると、タバコの臭いがべったりついた服のまま息子を抱っこするのです。特に義両親の行動でひどいと感じたのは、私と息子が産院を退院した日。お見舞いに来てくださったはずなのにタバコを吸いに外へ行き、戻ってきたかと思えば、手も洗わずうがいもせずに生後間もない息子を抱っこ。そのときはさすがに怒りが沸きました。
義両親に角が立たないよう、彼を介して禁煙をお願いしましたが、40年以上のヘビースモーカーである義両親は「そんなことを言っていたら世の中でやっていけないぞ! 」と逆ギレ。いくら彼が説得しても聞く耳を持ってくれず、一時私は義両親に禁煙してもらうことを諦めました。
しかし、彼が家族を守るために義両親を説得し続けてくれ、最後には「タバコを辞めないなら縁を切る! 」と、義両親にビシッと言ってくれたのです。義両親は現在2人とも禁煙に成功し、私は安心して息子を義両親に会わせることができています。
彼と結婚した当初は、交際中には見えなかったギャップに驚き、ドン引きしてしまいました。結婚したのは間違いだったかもしれないと思うこともありました。
でも、いざというときには、とても頼りになります。いつも家族の味方をしてくれる彼と結婚できて本当によかった、と今は感じています。
著者/米久 熊代
イラスト/おんたま
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