※生理中に出る経血は、血液だけではありません。妊娠準備のために分厚くなった子宮内膜が、妊娠しなかったことで不要となり、子宮から剥がれ落ちます。その剥がれ落ちるときに子宮に傷がついて出血し、剥がれ落ちた子宮内膜と一緒に体外へ排出されたものが経血です。
生理を理解しようとする彼
今の彼とお付き合いして2年ほど経ったあるデート中、生理になってしまった私。幸いお家デートだったのでそのままソファに横になり休んでいると、彼が「そんなにしんどいのか……実際の生理ってどんな感じなの?」と質問してきました。
「どんな感じ?」とざっくり聞かれても、どう彼に伝えたらいいのかわからず、また生理痛でうまく頭が回っていなかったこともあって、私は「どんなって聞かれると難しいな。そうだ、使用後のナプキン見てみる? こんな感じだってわかるかも」と、軽い気持ちで言ってみたのです。
冗談の提案が現実になる
もちろん「ナプキン見てみる?」という提案は冗談のつもりで、彼に汚れたナプキンを見せるなんて恥ずかしい!と思っていましたし、彼も断るだろうと思っていました。しかし、彼は「いいの? 見てみたい!」と意を決した表情で即答!
彼は「実際に見ることで、少しは生理の大変さがわかるかもしれない」と、ナプキンを見る決心をしてくれたようでした。私も彼の理解しようとしてくれる気持ちに応えようと思いました。
一緒にトイレまで行くと、彼は急に不安そうにし少し悩む様子を見せましたが、私が「見るのやめる?」と聞くと大きく首を振り「やめない。見る」と答えました。
ナプキンを見た彼の反応は…
そして、私は勇気を出して外したナプキンを彼に見せました。
ナプキンを見た瞬間、青ざめて「ええ! こんなに血が出るの!?」と驚く彼。彼は「全女性がこうなるの?」「毎月あんなに血が出て大丈夫なの?」とかなり焦っている様子でした。
しかし少し落ち着くと、彼は「あれだけ血が出るんだから、生理って絶対にしんどいよね……」と納得した様子。その後は生理がくると、薬を買ってきてくれたりおなかや腰をさすってくれたりと、これまで以上にやさしく接してくれるようになりました。
普段人に見せるものではないからこそ、使用済みのナプキンを見せたのは、今思い出しても恥ずかしい経験です。
ですが、彼の「理解しよう」としてくれる思いがうれしかったですし、視覚に訴えかけることでわかりやすく生理の大変さを伝えられたのかなとも思っていて、結果的に見せてよかったと感じています。
著者/ごとうゆき
作画/まっふ
監修/助産師 REIKO
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