彼が転勤の多い職業に就職
大学のサークルがきっかけで付き合いはじめた私たちは、私が就職し彼が大学院に進学することでお互い環境が変わっていきました。しかし、それでもお互いの気持ちが変わらなかったことから交際を続け、次第に結婚を意識するように。ところが、彼は大学院の卒業後、転勤の多い職業に就職することが決まってしまったため、私の気持ちは揺れ動きました。
もちろん遠距離恋愛をするという選択肢もありましたが、性格的に遠距離恋愛が耐えられないと感じた私は、必然的に別れるか、ついていくかの2択を迫られることになりました。
不安を感じた優柔不断な彼の態度
私としては、彼に付いていきたい気持ちが強かったものの、今の仕事を辞め、地元を離れて2人で暮らすことに不安を感じていたため、彼に強い言葉で背中を押してほしいと思っていました。しかし彼は「君のしたいようにしてほしい」と言うだけで、付いてきてほしいとは言ってくれませんでした。
彼は私と別れたいのか、付いてきてほしいのか、私はこの言葉だけではわからず、余計に悩んでしまいました。
自分の素直な気持ちを伝え付いていくことを決心
その後も私は悩み続けましたが、いくら待っても彼から欲しい言葉はもらえぬまま……。自分の今の素直な気持ちを伝えなければ、何も話が進まないと気付いたのです。
そこで彼と話し合いの場を設け、「あなたから付いてきてほしい、と言われなければ、私は決心がつかない」と伝えました。
すると、彼も私の言葉を聞いて気持ちが固まったようで、「わかった、俺についてきてほしい」と言ってくれました。私はその言葉を聞いてようやく決心をつけることができ、彼の赴任先で2人暮らしを始めることが決まったのでした。
その後、同棲期間を経て彼からプロポーズを受け、私たちは無事に結婚へと至りました。後から聞いた話では、あのときはっきりとした態度をとれなかったのは、私の人生を大きく左右する決断だから、安易な気持ちで「付いてきてほしい」とは言えなかった、とのことでした。
私はよく彼に「私の気持ちを察してよ!」と怒ってしまいますが、逆の立場から考えれば、何も言われずに気持ちを察することはかなり難しいことです。この出来事は、話をこじらせないためには、まずは素直に自分の気持ちを伝えることが大切なのだと、特に強く感じたエピソードの1つです。
著者/百田
イラスト/sawawa
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