すれ違ったとき衝撃を受けて…
僕と彼女の年齢は4歳差。僕より彼女が4つ年上です。出会ったのは僕が20歳、彼女が24歳のときでした。医療系の専門学校に通っていた僕は、2カ月間の実習のため、アパートでひとり暮らしをしながら実習地の病院に通っていました。
実習が始まってから1週間が経ち、だいぶ環境に慣れ、周りを見る余裕が出てきたころです。患者さんの病室に向かう道中の廊下で、ある看護師さんとすれ違いました。そして、そのときにこれまで感じたことのない、たとえるなら、“カルチャーショック”のような衝撃を受けました。
白衣を着て凛と歩く看護師さんと、ただすれ違っただけなのに、なぜか引き込まれ……僕は彼女に一目惚れをしてしまったのです。
そのときは彼女ととくに接することも会話することもなく、2カ月が経ち、僕の実習は終わったのでした。
就職先の病院で彼女と再会!
僕の国家試験も終わり、就職活動をしていたところ、実習でお世話になった病院の総務の人から就職のお誘いをいただきました。まだ就職先は決まっていなかったこともあり、そのまま内定をいただき、実習を受けた病院で働くことに。
晴れて新社会人の仲間入りを果たし、入社式に向かっていたところ、病棟にはあのときの彼女がいました。これから同僚として働けることに、信じられないくらい胸がドキドキしてたのを覚えています。
それから数カ月の間、同僚として何度か話す機会はあったものの、プライベートの話をすることはありませんでした。シャイな僕は彼女をデートに誘うことなど到底無理で、一向に距離が縮まりません。
しかし、彼女が仕事に真摯に取り組む姿勢や、ふと見せる笑顔を見て、「笑顔がかわいくて、素敵な人だな」と、より彼女のことが好きになっていったのです。
彼女の前で大失態!?
月日は流れ12月に。人生初の忘年会は、総勢300人の大宴会でした。新人の僕は先輩や上司にグラスいっぱいのビールを注がれては飲んでを繰り返し……気分のいいまま、二次会へ行くことに。
二次会の会場へはタクシーを使うことになったのですが、タイミングが重なり、なんと彼女と同じ車に乗ることになったのです。酔っていたとはいえ、やはりシャイな僕は彼女を前にして何もしゃべることができず、当然無言。彼女は、気をつかっていろいろと話しかけてくれていたのですが、僕はあたりさわりのない返答しかできず、自分に情けなさを感じました。
それから会場へ到着すると、これといった会話がないまま彼女は会場の奥のほうへ。僕は手前の出入り口付近でお酒を飲んでいました。
そして1時間ほど経ったころ、僕は突然気分が悪くなり、天井が回りはじめました。イヤな予感がして会場の外に飛び出すと同時に目の前が暗くなり、倒れそうになった……その瞬間! 背後から「大丈夫!?」と彼女の声が聞こえたのです!
思わず彼女に…
彼女は会場から飛び出した僕を見て、不審に思って追いかけてくれたそうでした。寒空のなか、僕の背をさすりながら何度もやさしい言葉をかけてくれた彼女。
そのとき、僕は彼女に対して無意識で「惚れてまうやろー!」と、心の声を叫んでしまったのです! それを聞いた彼女は、「こんなときになに言ってんの!!」と、どこかうれしそうだけど、少し怒っているような反応。ちなみに、僕としては大声で叫んでいたと思っていたのですが、あとから彼女に聞くと、聞き取れないほど小さい声だったそうです。
普段の僕なら絶対に伝えることができなかった思いを、お酒の勢いで伝えてしまった僕。完全にやらかした、と思いました。
しかし、なんとそのことがきっかけで彼女と付き合うことに! 後日、職場で会ったときに、僕がお詫びとお礼と称して彼女を食事に誘いました。そのときは友人を含めた4人での食事会を開き、その後ふたりでデートを重ね、お付き合いするに至りました。
そして付き合って1年後、僕は彼女と結婚しました!
今は、彼女にそっくりな3人の子どもと一緒に楽しく暮らしています。「ピンチはチャンス」とはよくいったもの。あのとき僕は身をもって体験しました。
さまざまな奇跡が重なり、それが縁となって実を結んだ彼女との結婚。15年経った今でも妻を愛しています。
著者/向 大志
作画/たぐちまり
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