これまで何度も妊婦健診に誘ったけれど、結局一度も来てくれなかった。
おなかの赤ちゃんのことに無関心で、自分の仕事を何よりも優先している夫。生まれたら変わるって信じてるけど、すごく切ない……。
妻の思いが伝わらないまま、里帰りの日を迎えてしまって……?!
いよいよ里帰り当日……
「それじゃ雪穂、出産頑張ってね」
もう当分会えないというのに、別れを惜しむこともなく、あっさり去って行った夫。
パパになる心構えなんて、一切できないままついにこの日を迎えてしまった……!
彼はきっと、これから訪れる「出産」という大仕事の大変さを、微塵もわかっていない……
夫と別れたあと、涙がボロボロこぼれる。不安で仕方がない。
「和樹さん帰ったから寂しいの? 私もあなたを産んだとき、お父さん来てくれなかったわよ! 仕事してれば当然!」
母の言葉に「そうだね……」と小さく返事をした妻。しかしその後、夫が育休は取れないと言い出して……?!