家事を手伝ってくれることはなく
私たち夫婦の喧嘩の種。それは、家事の分担問題です。とある休日、いつも通り私はごはんの支度をし、食べ終わると片づけて洗い物をしていました。
一方夫は、子どもたちと遊んでいるわけでもなく、携帯ゲームに没頭。モヤッとしたものの、休息は必要だよな……と思い、何も言いませんでした。
イライラにまかせて不満をぶつけると…
しかし、次の日も夫は同じ様子です。
「2日も休みがあるんだから、1日くらい家事を手伝ってくれてもいいのに」と思った私は、少しイライラしながら、「パパも1日くらい、洗い物だけでも手伝ってくれていいんやない? 私は休日でも休みなんかないんやけ」と言いました。
後から思えば、もう少し冷静になって言えばよかったなとも思ったのですが、思わず感情に任せて強めに言ってしまいました。夫から返ってきた言葉は「じゃあ、俺が家事をするから、外で働いてきて、休みを取ればいいやん。その代わり、俺と同じだけ稼いでこれるんよな!」というもの。
まさかそんな言葉が返ってくるとは思わず、ショックを受けました。夫と同じだけ稼いでくる自信もなく、その言葉に「それは……できるわけないやん」と返すことしかできなかった私。そんな言い方をされたことにショックでしたし、言い返せなかったことも悔しく、涙が出ました。
主婦に休日はないの?
その後も同じ話題で、喧嘩になることが度々ありました。夫が休みでも私のやることはいつも通り変わりません。家事と育児で1日が終わります。そのたびに「主婦に休日はないの?」とモヤモヤしていました。
とある休日、家族で出かける予定があり、早く家事を終わらせないとと朝からバタバタしていた私。家事をして自分の準備もしてだと、時間もかかってしまい、お出かけの時間も遅くなるばかり。そこで、夫に「準備が終わらないから、洗い物を手伝ってほしい」と何気なく言ってみました。すると返ってきたのは、嫌そうではあるものの「はーい」というひと言。
そして、夫は洗い物をすぐ終わらせてくれたのです。思いのほか、すんなり手伝ってくれたことに驚きました。とても助かり、私は「ありがとう、助かったー」と感謝を伝えました。
この経験を通して、感情に任せて文句を言うのは逆効果なのかも?と学び、手伝ってほしいときは素直に言おうと心に決めたのです。
相手は自分の鏡
この一件以来、改めて思うことがあります。それは、私がやさしい気持ちで相手に対応すれば、相手からも同じ対応が返ってくるということ。相手は自分の鏡だなと実感しました。私が感情に任せてものを言えば、相手からも同じ熱量で言葉が返ってきます。
それからの私は、夫に何か言うときはまず、自分が冷静になって落ち着いた状態で言葉を発するように。長く一緒に暮らしていくには、お互いを思いやる気持ちが大事。夫から心ない言葉が出たのは、私がイライラした状態で言ってしまったからもあるし、夫も疲れていたんだろうなと今、振り返れば思います。私も疲れているとき、喧嘩腰に何か言われれば同じように返してしまうだろうなとも。
今まで家事の分担について度々喧嘩になり、解決することはありませんでした。そして、夫から心ない言葉を言われ、ショックも受けました。しかし振り返ると、イライラした感情で思いをぶつけてしまったから、夫もムキになって返事をしてしまったのだろうなと感じた私。
この一件以来、感情任せに言葉を発することは絶対やめようと強く心に留めています。家事の分担を決めてしまえばラクなのかもしれませんが、今は手伝ってほしいと思ったときに素直に伝えています。
この先、また同じようにぶつかることもあるかもしれません。でも、これからも長く一緒に暮らしていくので、お互いを思いやる気持ちは忘れずにいようと思います。
著者/板倉さやか
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