結婚後のギャップが嫌で2年同棲
夫とは結婚を前提にお付き合いをしていました。結婚してからお互いの習慣やこだわり、生活リズム、食の好みなどにギャップを感じて失敗しないよう、交際を始めてすぐに同棲をすることにしたのです。
同棲中は私の仕事の関係で、生活リズムが合わず、喧嘩になることもありましたが、喧嘩した翌日には仲直り。そんな感じで、特に大きな問題もなく2年間の同棲生活を経て結婚!
同棲生活で結婚生活のシミュレーションができていたので、結婚後の生活も大丈夫だと思っていました。
結婚後にだらしなくなっていった夫
しかし、結婚してから夫は少しずつだらしなくなっていきました。たとえば、使った物を元の場所に片付けずその辺に放置、服は床に脱ぎっぱなしにする、ごみをごみ箱に捨てない……など、注意しても「あまり気にならない。あとでやる」と言って、すぐに片付けてくれないのです。
脱いだ靴を揃えなかったり、引いた椅子を元に戻さなかったりなど、小さなことでも私はストレスを感じるように……。夫の行動が気になって夫婦喧嘩に発展することもありました。
結婚生活のシミュレーションを2年もしたはずなのに、あんなに大好きだった夫を私は結婚してから鬱陶しく感じるようになってしまったのです。
夫のだらしなさに救われる
しかし子育てがスタートしてから、私は夫のだらしなさに救われることになりました。
初めての育児に四苦八苦で、夫が仕事に行っている間、部屋の中はいつも散らかったまま。ごみ箱に捨てないで放置されたおむつ、ミルクの吐き戻しで着替えた服は片付けられず何枚も床に放置。おもちゃや絵本はいつも散乱。洗っていない哺乳瓶がいつも台所に3本溜まっている状態で、仕事から疲れて帰ってきた夫を迎えるには、あまりにもひどい有様でした。
ある日、夫に「いつも家中が散らかっていてごめんね。パパに注意するばかりで私がだらしないね……」と私は謝罪。すると夫は「え? 俺は気にしたことないけど」と、心底びっくりした顔で私に言ってきたのです。
夫はどうやら家の中が散らかっていることに対し、まったく気にしたことはなかったようでした。たしかに、夫は家がどんなに散らかっていても一度も私に文句を言ってきたことはなく、絶対に責めたりもしてきませんでした。
むしろ夫は「無理しないでね」と私に声をかけ労ってくれ、少しずつですが片付けも進んでしてくれるように。産後の私は夫の姿に何度も救われたのでした。
結婚後は夫のだらしない生活習慣に嫌気がさしたこともありました。しかし産後は、そんな夫の性格に救われ、夫はだらしないというより、片付いていなくても気にならない人なんだなと思うように。この人と結婚できて本当によかったと今は感じています。
著者/米久熊代
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