親に生理の話ができなかった
私が中学1年生だったころ。同学年の女子生徒半分くらいは生理が始まっているようでしたが、私はまだでした。
そして私が所属していた部活は女子だけだったので、部室に行けば全員女子。先輩たちも生理が始まっていたため、「ナプキン、何使ってる?」「あそこのお店で生理用のかわいい下着売ってたよ」など生理用品の話を気兼ねなくしていました。
私も友人や先輩と生理の話をするのは平気だったのですが、家族に話すのは気恥ずかしく感じていました。「いつ生理がきてもいいように、ナプキンちょうだい」と、親に言えなかったのです。
生理がきたけど…持ってない!
そして中1の冬のこと。部活前にトイレに行ったら、ショーツが赤黒く染まっていました。「うわーきた! 生理だ!」 。知識としては生理を知っていても、実際始まったのを目にすると結構ショック。「ついに始まってしまった……」と思うと同時に「そうだ私、ナプキン持ってない!」と気づきました。
ひとまず、トイレットペーパーをあてがって部室に向かうことに。
先輩がナプキンを1つくれた
部室に着くと、既にほとんどのメンバーがきていました。私は「生理が始まったみたい」と素直に言うと、みんなから「おー! おめでとう!」と祝われました。
そして正直にナプキンを持っていないことを伝えると、先輩が「これ使って」と自身のナプキンを1つくれたのです。こうして、先輩のおかげでショーツの汚れを最小限に抑えることができ、先輩に心の底から感謝しました。同時に、恥ずかしさを言い訳にして、初めての生理に備えていなかったことを後悔しました。
その後、先輩から「2日目はもっと出るから、お母さんにナプキンもらいなね」とアドバイスを受け、私は恥ずかしい気持ちに踏ん切りをつけて、母に「生理がきたの。ナプキンちょうだい」と素直に伝えることに。すると、母も先輩たちと同様に「あら、おめでとう!」と喜んでくれました。
初めての生理のとき、ナプキンを持っていなかった私でしたが、部活の先輩がプレゼントしてくれて本当にありがたかったです。そして、なぜ生理のことを母に相談できなかったんだろうと反省した出来事でした。
それ以降、私は「生理がきた! ナプキンを持ってない!」という事態にならないよう、使い捨てナプキンをかばんの中に入れ、常に持ち歩くようにしています。もし身近な人のなかでナプキンがなくて困っている方がいたら、あのときの先輩のように「これどうぞ」と渡してあげたいと思っています。
著者/ココロナナコ
作画/まっふ
監修/助産師 REIKO
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