絶体絶命大ピンチ!
中学のプール授業中のことです。一瞬ズキッとしたおなかの痛みに襲われました。私は「あ、やばい。これ生理がきたのかも」と、そこから不安と緊張で冷や汗が止まらなくなりました。
プールの授業は男女一緒。しかも当時の私は、女子とでさえ生理の話をすることが恥ずかしく、抵抗があるタイプだったので、誰にも打ち明けられずに、恥ずかしさが度を超え、頭が真っ白状態に。
「みんなから不快な目で見られてしまう」「先生になんて言おう」と考えれば考えるほど、顔色も悪くなり唇も青紫状態。周りに男子生徒もいるため、もしここで友だちにカミングアウトをして、男子生徒にも聞かれたら、恥ずかしすぎる!と当時の私は絶体絶命状態になってしまったのです。
そこで考えた結果、最後にプールから出る選択肢が思いつきました。そうすれば、もし出たときに漏れても、あまり目立たないからいける!と希望が見えたのです。
しかし、結局私は自分で失敗を招くことになるのです……。
どうにかしなきゃと思った私から出た悲劇のひと言
そうして訪れた授業終盤、プールサイドに近くにいるものの、みんなが上がるのを待って、なかなか上がろうとしない私を不審に思った男性教師が、遠く離れた先から「早く出ないかーーーー」と呼びかけました。
私は焦りと不安から冷静な判断ができず、先生に怒られたと思ってしまい、とにかくこの場をどうにかしなきゃと、思わず「先生、多分私、今、生理になりました」と叫んでしまったのです。
私は「しまった!」という感情を通り越して、「あ、終わった」と全身の力が抜けました。クラスメイトはまだ更衣室に戻っている途中で、ほぼ全員の前でカミングアウトをしてしまったのです。クラスメイトは、聞いてはいけないことを聞いたしまったような表情をしており、プール全体にかなり気まずい空気が漂ってしまいました。
プールでの出来事の恥ずかしさが落ち着いた
当時は、生理=恥ずかしいものと認識していたため、誰かに相談することができなかったうえ、結局焦りから、大勢の前でカミングアウトすることになり私は大恥をかいてしまいました。
しかし、その後、保健体育の授業などで、生理のことや自分の体について学ぶ機会がありました。そこで自分の体について理解してからは、生理は決して恥ずかしいことではないことに気が付いたのです。そう考えると、あのときプールのカミングアウトで味わった恥ずかしい思いも少し薄れた気分でした。
中学1年生の私にとっては、大失敗でしたが、大人になった今では、そこまで恥ずかしいと思わなくていいよー!とプールでカミングアウトをした自分に声をかけたくなるくらいです。生理について学び決して恥ずかしいものではないと気付いてからは、生理についての捉え方が前向きに変化しました。
著者/MM
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