とかく親が顔を出すことが多い場所、それが幼稚園です。幼稚園は子どもの居場所なので、子ども目線のディスプレイや使いやすさがいちばんですが、パパやママも居心地のいい空間だったら、もっと楽しめます。家族で楽しんだ幼稚園のポイントについて、体験談を交えてお話しします。
バラ色の思い出、実は美化しすぎ?
園選びの際、たくさんの園を訪問しました。自分が子どものころは、「幼稚園って広いなぁ」「ずっとここにいたいなぁ」と思って過ごしていたことを思い出しながら、わくわくしていました。
しかし、大人になって訪問してみると、玄関が狭くて暗かったり、子ども向けキャラクター中心のディスプレイで賑やかすぎたり、あちこちにおもちゃがあったり、床がきしんでいたりと、バラ色の思い出は色あせて不安を感じることもありました。
親子で直感、ハイセンスな園との出会い!
そんなときに出会ったのが、ある外観は質素な幼稚園。東向きの玄関は明るく広く、季節の絵本が何冊か飾られ、控えめなディスプレイが出迎えてくれました。
真っ直ぐ伸びた廊下はホールへ続き、途中にある園児のお部屋のドアには上下に丸い窓。子どもは下から、大人は上から中が覗けます。お部屋や廊下には、園児の絵や作品が上品に飾られ、階段は水色に雲の壁紙で、なんだか空にのぼっているかのよう。親子で直感的に「ここだ!」と決めました。
大人の居場所も大切に!
玄関のディスプレイや絵本が変わって感嘆したり、玄関でゆっくり先生方と話をしたり、丸窓からチラリと園児の様子を覗いたりと、園に顔を出すたびに親としてもゆったり過ごすことができました。
また、家族で参加する行事も多かったのですが、父親や祖父母が来ても、違和感や疎外感なく過ごせる空間で居心地がいいと話していました。同じような好みの親御さんも多く、PTAの活動もカフェで談笑するような気分を味わいながらできました。
子ども目線を大事にしつつ、大人も十分に楽しめて居心地のいい幼稚園。ハイセンスな園ですが、教育目標などもしっかりしていて、家族で大満足の時間を過ごすことができて幸せです。幼稚園はそんなポイントでも探してみるといいかもしれません。(TEXT:安田梨玖)