生理中でも痩せたい気持ちを優先
当時の私は身長165cm、体重53kgほどで、本来であればハードなダイエットは必要ありませんでした。
ですが、アイドルやモデルに憧れ「絶対に体重を5kg落とす!」と心に決めていた私は、食事を抜く、食事をプロテインに置き換えるなどの食事制限やジョギング、筋トレ、半身浴など、さまざまなダイエット法を試す日々を送っていました。
私は毎月生理が重いタイプでしたが「痩せたい」というガッツだけで、生理中もハードなダイエットを強行。あるとき、生理2日目で腹痛や体のだるさを自覚していたにも関わらず、無理をして約5kmのジョギングに出かけました。
ジョギング中にあわや大事故!
いつもと同じジョギングコースを走っていても、生理中だからなのか、いつも以上のしんどさを感じた私。
しかしそのまま走り続け、ある道路沿いの道に差し掛かったとき、急に視界が真っ白になったのです! 「あ、ヤバい!」と思った直後には、意識が遠のいていきました。
おそらく、一瞬だけ意識を失ってそのまま転倒したのでしょう。体がどこかにぶつかる感覚が! ハッと意識を取り戻すと、偶然かとっさの判断か、幸いにも私は道路とは反対方向に倒れていました。
大事にはならなかったものの反省
幸運にも道路側に倒れず、車との接触を免れた私。周囲にいた歩行者から「大丈夫ですか? 休んだほうがいいですよ」と声をかけてもらい、近くにあったバス停のベンチで休むことに。ベンチに座って思考がクリアになってくると、私は「自分が倒れたのは、きっと生理のせいだ」と確信を持つようになりました。
なぜなら、私は高校生のときにも生理中のしんどさを我慢して体育の授業に出席し、貧血で倒れたことがあったからです。
痩せたいという願望が強すぎて自分の体に厳しくし過ぎたこと、過去の生理の失敗を生かせず同じ間違いを繰り返したことに気付いた私は、とても反省しました。
生理中であるにもかかわらず無理なダイエットをおこない、危うく大事故を引き起こすところでした。私は集中するとつい自分を追い込んでしまうタイプで、「モデルのように痩せたい」という一心で自分自身に厳しくし過ぎていました。その後、無理なダイエットは中止。今後はもっと自分の体を大切にしよう、と思った出来事でした。
著者/ごとうゆき
作画/塩り
監修/助産師REIKO
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!