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「コッテコテやん!」デート慣れしてない彼の一世一代の計画にほっこり!

バレンタイン前のデートの約束をしたとき、当時の彼が「高級レストランで食事しない?」と提案してくれました。普段は自分からお店の予約などしない彼が「もう予約しといたよ。オシャレして来てね」と言っていたので、私は「これは……プロポーズされるんじゃないか?」という予感がしていたのですが……。

 

夜景の見えるレストランでお食事デート

デート当日、その高級レストランはドレスコードもあるお店だったので、私はデート服を新調して着て行きました。待ち合わせ場所に現れた彼も、普段着ではなく、かっちりスーツを着込んでいました。そして、明らかに美容室で髪や眉毛を整えてもらった様子です。

 

私は「プロポーズされそう……」という思いを強めました。

 

レストランに着くと、夜景の見える窓際の席に案内され、フレンチのフルコースを堪能しました。それらはどれもたいへんおいしかったです。また、随所で店員さんが小粋な話をして空気を和ませてくれたので、このような場に慣れていない私たちでもリラックスして会話を楽しむことができました。

 

13本のバラの花束と写真撮影

コースの中盤、店員さんが抱えて持ってきたのは何と13本のバラの花束! 「こちら、恋人様からのプレゼントです」と私に渡してくれました。その13本のバラには、「愛」「希望」などそれぞれ意味がありました。「わー、きれい!ありがとう!」とテンションが上がる私に、店員さんが「せっかくなので、おふたりのお写真をお撮りましょうか?」と言ってくれました。

 

彼と私はお言葉に甘えて、バラを持って夜景をバックに写真を撮ってもらいました。そのとき、私たちのスマホだけではなく、店員さんが持っていた大きなカメラでも撮られていました。私は「何に使うんだろう?」とこのとき疑問に思いましたが、楽しい雰囲気に流されて質問しそびれました。

 

どストレートな「結婚してください」

食事も終わりにさしかかったころのことです。突然、彼が店員さんと目配せ。さらに、ぐっと緊張した面持ちになりました。そして、私を真っ直ぐに見つめて「結婚してください」とプロポーズしてくれたのです。

 

私は「やっぱりキター!うれしいー!」という興奮を内心に隠しながら、「はい、よろしくお願いします」と答えました。すると、店内に流れていた音楽が陽気なメロディーに変わり、店員さんたちから「おめでとうございます」の拍手とコールをもらいました。

 

それから私たちのテーブルに、先ほど大きなカメラで撮った写真を立派な額縁に入れたものが運ばれてきたのです。私は「これのための写真だったのか~!」と感心しました。

 

 

私たちのプロポーズは、夜景・バラ・店員さんからの拍手というドラマのようなコテコテのものでした。しかし、その一連の流れがとても綿密に計画されているのを感じ、「ステキなプロポーズだったなぁ」と今でも思います。何より、あまりデートプランやお店に詳しくない彼が、プロポーズの舞台を一生懸命調べて選び、予約してくれたのだろうと想像できるので、うれしい気持ちでいっぱいです。

 

著者/ココロナナコ

 

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