友人の同僚に一目惚れ
22歳のころ、学生時代からの友人Aちゃんと、Aちゃんの幼なじみであるBくんと3人で、よく仕事終わりにごはんに行ったり遊んだりしていました。そんなある日、3人の集まりに、Bくんが職場の同僚であるCくんを連れてきたのです。
Cくんの第一印象は「ニコニコしていてやさしそうな人」。今思えば、私はCくんに一目惚れしていたと思います。それまで私の周りにいた男性はギラギラしている人が多かったこともあり、穏やかで飾らない雰囲気の彼に惹かれ、その日の別れ際、私から連絡先を聞いたのです。
彼女がいた!?
私から連絡先を聞いていたことを見ていたBくんが、後日「Cくんには別れかけだけど、一応、遠距離恋愛している彼女がいるよ」と教えてくれました。そして、Cくんにも「Cくんにはまだ彼女がいることを(私に)伝えた」と言ったそうです。
彼に惹かれていた私は、「彼女がいる」と聞きショック。しかし、「別れそうということは、時間の問題? それなら私にも可能性があるかも。待ってみよう」と、自分から率先して連絡することはせず、Cくんからくる連絡を返す程度で、たまにたわいもない話をメールしたり、電話したりとひとまず彼の様子を見ることにしました。
Cくんと連絡を取るようになってからしばらく経ち、彼からの連絡の頻度も多くなってきましたが……彼からはなかなか彼女と別れたという話は聞きません。
私は次第に「やっぱり彼女のことが好きなのかな? 別れるつもりはないのかな」とモヤモヤとしてきていました。
一か八か
私ははっきりしないことが苦手な性格で、このままではまだお付き合いしているであろう彼女にも失礼だと思っていました。そして、思い切ってCくんに「彼女と別れそうと言っていたけれど、その子とはどうなっているの? その彼女とちゃんと話し合って、まだ付き合うなら付き合う、別れるなら別れる、Cくんがどちらか決めるまで、私はあなたと連絡を取らないことにする」と謎の宣言をし、彼に決断を求めました。
「これで彼女を選んだら……」「面倒な女だと思われたかな……」といろいろ思うこともありましたが、はっきりしないまま連絡を取っているほうが嫌だったので、不思議とスッキリした気持ちでした。
それから1カ月ほど経ち、Cくんから「彼女とは別れました」と連絡が。そして数日後、Cくんと会う約束をし、そのときに彼から「付き合ってほしい」と告白をされました。
私と連絡を取り始めた時期、元カノとはほぼ関係は終わっていたようでしたが、お別れを言えずにいたままだったそうです。Cくんからの告白を受けて、私たちはめでたくお付き合いすることになりました。
そして、私たちはお付き合いを始めて2年後に結婚。今年で結婚12年になります。結婚してから思うのは、やはり夫には決断力はないなということ。何か決断する際は、いつも私が決めています。そんな夫の優柔不断さにイライラすることもありますが、初めて出会ったときに感じた穏やかさは今も変わらぬまま。温かい平穏な日々を過ごしています。
著者/石井ゆうき
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!