ありがとうって素敵な言葉ですよね。ただ、初めての子育てで精一杯のママからは、この言葉がすっぽり抜け落ちていることもあります。言い古されたことですが、夫婦円満の秘訣は感謝の気持ち! これはいつの時代も変わりません。今日は、わが家で心がけている感謝の言葉について紹介します。
「ありがとう」が持つ力はすごい!
私の夫は「ありがとう」とよく言ってくれる人ですが、言われる側の私はその言葉の大切さをあまり意識していませんでした。傲慢ですが「言われて当然」くらいに思っていたフシがあります。育児も家事も仕事もこんなにがんばってるんだから、と。
でも、あるとき夫に何気なく「ありがとう」と返したら、ちょっと引いちゃうくらい喜んでくれたことがありました。「ありがとう」のたったひと言で夫婦はこんなに円満になるんだということを実感したできごとでした。
メッセージでも「ありがとう」
夫とは、メールなどでメッセージのやり取りをよくしますが、お互いに「ありがとう」という言葉を入れるようにしています。夫婦には揉めごとや行き違い、ケンカなど、常に面倒ごとが起こりますが、それでもメッセージには必ずその言葉を入れるという「暗黙の了解」があります。
このルールによって、どんなに頭にきても「相手に背を向けない」「相手を自分の中から追い出さない」「相手を受け入れている」ということを伝えることができていると感じています。
サプライズでも「ありがとう」
初めての妊娠・出産・子育てに悪戦苦闘して、夫に対してやさしい気持ちのカケラも持てなかったころ、夫の誕生日に渡したバースデーカードにたまたま「いつもありがとう」と書きました。受け取った夫は満面の笑み、本当にうれしそうでした。
そのとき「私、この人の笑った顔が好きだったんだ! もっと幸せにしてあげたい」と感じました。それ以来、誕生日などの特別な日には、プレゼントに添えるメッセージカードに必ず「ありがとう」を入れています。
何となく夫婦間がギクシャクしている、夫にイライラする、そんなときは一度自分の気持ちは横に置いて、夫に「ありがとう」と言ってみてください。そのひと言でお互いのわだかまりが氷解したり、夫婦間にきっと大切な気付きをもたらしてくれると思います。
著者:伊川 遥
女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。