友だちとプールの約束をするも生理と被る
高校時代の夏休み、私は仲のよかった友人たちと、大型のプール施設に遊びに行く約束をしていました。私は今まで、大型のプール施設に遊びに行く機会がほとんどなかったので、とても楽しみにしていたのです。
しかし運悪く、プールの日と生理が重なってしまいました。楽しみににしていた大型プール。生理になってしまったけれど、行くのをどうしてもあきらめきれません。そんなとき、ふとタンポンの存在を思い出したのです。
友人たちと約束した日の朝、私は急いでドラッグストアへ行ってタンポンを購入。一度自宅に戻り、水着に着替えながら実際にタンポンを装着してみることにしました。
痛いっ! 初めてのタンポンはうまく入らず…
しかし、初めての使用だったことと、生理も終わりかけだったことが重なり、なかなかうまく入りません。何度も挑戦しているうちに痛みも感じてきたことから、結局、使用を断念。友だちには泣く泣く断りの連絡を入れ、プールには行けずじまいの悲しい思い出となりました。
そして私は、性交の経験がなくてもタンポンは使用できると知りながらも、「きっと私は処女だからうまく入らないんだろうな!」と決めつけ、「今後は使う機会がないだろう」と、タンポンを棚の奥へとしまいました。
数年後、タンポンのパッケージを見てみたら…
しかしその数年後、引っ越しをすることになり、荷物の整理をしているときにタンポンを発見。何気なしに、パッケージを見てみました。すると、パッケージには「多い日用」と記載されており、そこで私は初めてタンポンにもナプキンのように種類があり、生理の終わりかけに使うには種類が間違っていたことを知りました。
思えば初めて生理になったときは、母からナプキンの使い方や種類について教わりました。しかし、私の家族は誰もタンポンを使用したことがなく、私はタンポンの使い方や種類を知る機会が、今までまったくなかったのです。
実際に初めて使用したとき、タンポンはナプキンよりも使うのが難しい、と私は感じました。今振り返ってみると、購入前にタンポンの使い方や種類を調べて実践できていたら、あの日、私はプールに行けていたのかもしれません。
ちなみに私はかなづちで、基本的にプールや海に行くことはほとんどなく、結果的に最初の失敗以降、タンポンを使う機会はいまだありません。ただ、自分に子どもができたら、今度は生理用品の使い方を教える立場になります。そのときは自分の失敗体験を活かし、正しい情報を伝えてサポートできるようにしたいな、と思っています。
著者/百田
監修/助産師 REIKO
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