ある日、娘の結ちゃんが朝から晩までずっと機嫌が悪く、抱っこやお世話で妻はぐったり。
夜、ようやく寝かしつけできたタイミングで夫が帰宅し、その音で結ちゃんが起きてしまった!
「もっと静かに帰ってきてよ!」と怒鳴ってしまった妻に対し、夫も「おかえりの前に、なんで怒鳴られないといけないんだよ!」と言い返し、険悪モードに。
「なんで俺ばっか……」
ボソッとつぶやいた夫の言葉を思い出す。カズ君は「仕事しか」していないのに。夫への不満は日に日に膨らむばかりで……。
昔とまるで別人のよう……毎日夫に失望して
娘を抱っこ紐で外へ連れ出し、寝かしつけて帰宅すると、脱衣所に脱ぎ捨てられた下着と、丸まったままの靴下。ソファにはズボンが置いてあった。
「クリーニングに出しておけってことね……」
昔のカズ君は、やさしくて思いやりのある人だった。そんな彼が好きだった。
でも今では、「主婦なんだから家事は私が全部完璧にやるのが当たり前」だと思ってる。
スラックスはソファに置いておけば、妻がクリーニングに出しに行ってくれる、それが彼にとっての当たり前。
昔のカズ君なら、「やってくれてありがとう」って、笑顔で言ってくれてたのにな。
「やってもらって当たり前」という考えがにじみ出る夫の態度に嫌気がさして……。