生理のイライラで同僚に当たる
最初は「気のせいかな」と思っていましたが、3年ほど前から明らかに生理のタイミングでイライラしたり、気持ちが落ち込んだりするようになりました。
そんなある日、生理中だった私は、職場の同僚のミスをいつもよりも強い口調で責めてしまったのです。もちろんミスをした同僚にも非はありますが、いつもの私なら笑って流せる程度の小さなミス。
「私はミスをした同僚に怒ったのではなく、生理のイライラで他人に当たっただけだ……」と気付いた私は激しい自己嫌悪に襲われました。
イライラに向き合うことを決意
翌日、私は同僚に謝りましたが、どれだけ謝っても自分で自分が許せません。このままだと、生理のイライラでまた誰かを傷つけてしまうかもしれない……と考えた私は、初めて危機感を持ちました。
「何とかしないと!」と思った私は、生理中のイライラにきちんと向き合おうと決意。まずは生理にまつわる書籍を読み、生理の仕組みを正しく理解するとともに、生理に対する考え方を改めました。そして婦人科も受診。生理によるイライラを医師に相談し、低用量ピルを使った治療を開始しました。
少しずつイライラが落ち着くように…
使用した低用量ピルが合っていたのか、生理中のイライラは少しずつマシになっていきました。また、イライラがマシになった理由は、書籍を読んだり医師と話したりして、生理について正しい知識をつけられたことも大きいと思います。
私はこれまで「生理中はしんどくて当然! 甘えるな!」と、自分を追い詰めるような考え方をしていました。しかし、生理について学ぶことで「しんどいときは自分を甘やかそう」という考えにシフトでき、少し心にゆとりが生まれたことがイライラ改善につながったと考えています。
同僚に当たって猛省して以降、生理のイライラを誰かにぶつけてしまったことはありません。生理のイライラに立ち向かったことで、生理のマイナスな面も受け入れられるようになりました。今でも生理前や生理中にイライラするときはありますが、これからもいい距離感でじょうずに付き合っていきたいと思います。
著者/ごとうゆき
イラスト/おんたま
監修/助産師 REIKO
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