順調な妊婦生活
双子の妊娠が判明したとき、お医者さんからは「双子(多胎)妊娠はハイリスクなことが多く、管理入院や自宅安静になる方が多いです。そのため、安定期はないと思いながら過ごしてくださいね」とのお話がありました。
安定期がないとお医者さんに言われましたが、私は双子妊娠の生活にピンとこず、上の子たちを自転車で保育園まで送迎したり、買い物で重い荷物を持ったり、仕事をしたりと、いつもと変わらない生活を過ごしていたのです。 妊婦健診でも毎回「順調ですね」と言われていました。
このあと、他人事のように思っていた「切迫早産」「管理入院」の言葉を私が聞くことになるとは……。
切迫早産の診断を受ける
「入院しましょう」。それは突然でした。そのときは、お医者さんの指示で1週間おきの妊婦健診で、妊娠30週目もいつものように病院へ。 経腟エコーによる超音波検査中、 お医者さんから「今日から入院できますか?」と言われたのです。 私は、突然のことに「え?」となっていると、お医者さんから「前回の29週の健診では、子宮頸管が3cmありましたが、今回は1.5cmになっています」と説明を受けました。
本来ならば、すぐに車椅子に乗り即入院となるのですが、私はどうしてもとお願いをし次の日にしてもらいました。先生の指示に従うのがもちろん良いことはわかっていましたが、呑気だった私は上の子どもたちのことや入院準備など何も準備ができていなかったのです。
上の子どもたちの預け先問題
まさかの急な入院が決まってしまったので、まず一番は長男、次男の預け先をどうするかが問題でした。夫が土日祝日は仕事なので、実母と私の姉には、私が入院することになったときは子どもたちをお願いする話を事前にしていました。
しかし、どちらも仕事をしていたので、急な休みをとってもらうのは難しいです。それでもなんとか、子どもたちを見てもらえるように仕事を調整してくれました。平日に関しては、夫が保育園へ送迎、仕事に家事と急に負担をかけることに……。わかっていたことですが申し訳なく思いました。
上の子どもたちの気持ちの心配
そして、預け先問題は解決しましたが、ママの急な入院で子どもたちを不安な気持ちにさせてしまう精神的な心配もありました。
突然ママのいない生活がスタートし、あとから聞いた話では「ママ、ママ」とぐずることはなかったものの、夜泣きやわがままを言うことが増えていたそうです。子どもたちなりに我慢してくれて、頑張ってくれていたんだなと思いました。
他人事のように感じていた切迫早産と管理入院ですが、妊娠にはさまざまな物語があり、何が起こるのかわからないと痛感しました。そのためには、事前準備や上の子どもたちへの配慮も必要だったと、最後と決めた妊娠で気付きました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:高奈あきこ
2022年に双子を出産予定。もうすぐ3歳・2歳・0歳の4人の男の子ママに。リラクゼーションサロン勤務の経験あり。おしゃれを捨てないパワフルママ目指し中。