事件が起きたのは、社会科見学の真っ最中
社会科見学の行き先は、国会議事堂でした。しかし、向かう途中で、その日に着ていたズボンが茶色く汚れており、経血漏れをしていることに気づいた私。
小学6年生ながら経血量が多かった私はパニック!初潮を迎えてから生理周期がなかなか安定せず、まさか生理がくるとは思わなかったため、ナプキンも持っておらず……。集団行動をしているので、トイレに駆け込むこともできず、友だちや先生に相談することもできずに、途方に暮れてしまいました。
どうしたらいいか考え抜いた末、羽織っていたパーカーを腰に巻いてズボンの汚れを隠すことにしたのですが……。
汚さないように…と必死で
国会議事堂では、椅子に座って職員の話を聞くことになりました。ズボンが汚れた状態で椅子に座らなければならいないことで、私は二度目のパニックに。このとき、周りに相談すればよかったものの、タイミングも逃してしまい、もうあとには引けなくなってしまいました。
椅子を絶対に汚すことはできないと思った私は、おしりではなく、腰で座るような姿勢で着席。「早く帰りたい」という気持ちでいっぱいで、職員の説明も集中して聞くことができず、悪目立ちしていたと思います。
クラスメイトの前で説教が始まる
学校に戻ってきても災難は続きます。私のクラス担任の先生は、学校で一番厳しいと有名な人でした。帰りのホームルームの時間に、名指しで「今日の態度は最低だったよ!」と怒られてしまったのです。
椅子を汚したくなかったからとはいえ、私の座り方は椅子からずり落ちそうな姿勢だったため、たしかに職員の説明を聞く態度ではなかったと自覚しています。
「実は経血汚れのことを気にしていたんです……」、ああいった姿勢になってしまった理由を説明しようかと思いましたが、今度は「早く言えばよかったのに」と怒られそうな気がして、結局打ち明けることができず、ただ先生に謝罪をしたのでした。
初経が始まったばかりのころは周期が安定していなかったこと、私自身の生理の経験が浅く、自分の経血量に対して、ナプキンはどのくらい必要か、自分に合ったナプキンはどれかわかっていなかったように思います。また、ズボンに経血汚れがついてしまったのは恥ずかしいことでしたが、恥ずかしがらずに周囲の人を頼っていればよかったなと勉強になった経験でした。
著者/大森 香
イラスト/マメ美
監修/助産師 REIKO
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