学習塾をひらいている義母
息子が幼稚園に通っていたころのお話です。隣に住む義母は自宅で個人の学習塾をひらいており、未就学児から小学6年生までの子どもたちに勉強を教えていました。息子の幼稚園の友だちや、近所に住む顔見知りの子どもたちも義母の学習塾に通っていました。
そのため、義母と私の共通の知人が何人かいて、ママ友から「うちの子、お義母さんにお勉強教えてもらってるよ〜」と声を掛けられることがよくありました。
名前も知らない人が私のことを知っている
そんなある日、幼稚園であいさつ程度しか話したことのない、名前も知らないママから、「うちのお兄ちゃんが、お義母さんに勉強見てもらってるんです」と声を掛けられました。私は、「そうなんですか! ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と伝えると、そのママに「食事や生活リズムにとてもこだわってるんですね。お義母さんがおっしゃってましたよ」と言われました。
特に隠したいようなことではなかったため、「そうなんですよ。私、神経質で……」と伝え、そのママとの会話は終了。このときの私は、「お義母さん、私のことを生徒のママに話すんだな〜」と思ったものの、あまり気にしていませんでした。
義母が勝手に妊娠報告
義母が私のことを生徒のママに話していると知ってから、数週間後のこと。仲が良く、義母の学習塾に子どもを通わせているママ友と話しているときに、ふと「この間、名前も知らない幼稚園のママから声を掛けられて、義母が私の話をしてるって聞いたんだよね」と話しました。
するとママ友に「これ、言おうか迷ってたんだけど……。あなたが2人目を妊娠したとき、先にお義母さんから妊娠報告されたんだよね」と言われました。私がそのママ友に妊娠報告したのは安定期に入ってすぐのこと。つまり、義母は安定期に入る前に、勝手に私のママ友へ妊娠報告をしていたのです。
義母に伝える
私はすぐに義母へ電話で連絡し、なぜ勝手に妊娠報告をしたのか聞きました。すると義母は、「ごめん。うれしかったし、あなたと仲がいいの知ってたから、喜んでくれるだろうと思って」と悪気はなかったものの、勝手に言ったことを反省していました。
私が「ほかに私のことで生徒のママに話したことってありますか?」と聞くと、「あなたが子育てで意識していることとか、ワンオペで育児していることとか、息子(私の夫)の仕事の話とかはしたかも……」とのこと。絶対に言ってほしくないわけではありませんでしたが、やはりプライベートなことをほかの人に言いふらされていることに少し抵抗を感じました。
私は義母に、「いろいろな人がいるので、できれば私のプライベートな話は生徒のママたちにしないでもらえませんか? あまり知られたくないこともあるので……」と伝えました。すると義母も「ごめんね、もう絶対に言わないようにするから」と納得してくれた様子。これを機に、義母が私の話を生徒のママにすることはなくなりました。2人目の妊娠もうれしさからつい言ってしまったようですし、義母はおそらく私を家族の1人として見てくれているからこそ、私の話をしたくなったのでしょう。義母と良い関係でいたいので、すぐに義母と話してわかってもらえてよかったなと思っています。
イラストレーター/ライコミ
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著者:森井さやか
小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。