頭の中は目先のことばかり
私もおなかの赤ちゃんも何も問題はなかったですが、妊娠6カ月で退職することにしました。初めての出産で、不安だったのです。退職後は、赤ちゃんの服やおむつなどの準備をしたり、ネットで出産の体験談を読んだりして過ごしていました。
家でゆっくり家事をし、おなかが張るといつでも横になれることはとても快適。このときは、赤ちゃんに会える楽しみと、出産の痛みについてばかり考えていました。生まれた後のことは「どうにかなるだろう」と、あまり考えていませんでした。
無事に出産し、育児開始!
無事に出産し、喜んだのも束の間。初めての育児に戸惑い、心に余裕を持てなくなりました。慣れない育児に疲れて寝不足にもなり、自由な時間があれば寝ていました。家事は必要最低限のことしかできなくなり、料理はとても簡単なものしか作れません。
もともと料理が苦手な私は野菜を買って切る、ということ自体がおっくうになっていき、すでに切られている野菜を買うようになりました。野菜を切ることもしなくなり、時短料理ばかりに。そして、あっという間に子どもは離乳食が始まる生後5カ月になっていました。
やっておけばよかった
私が一番「やっておけばよかった」と思ったことは、離乳食を作る練習です。時間がたくさんあった妊娠中に、離乳食を作る練習をやっておけばよかったと思いました。それでも、離乳食中期まではなんとか作っていました。
しかし、3回食になると育児の合間でも、料理をすることになります。結局、苦手な料理をすることに限界を感じ、1日1食は市販の離乳食に頼るようになりました。子どもには、手作りの物をあげたかったです。料理することが苦手でも、「克服できる時間はたくさんあったのに」と後悔しました。
時間がたくさんあった妊娠中に、離乳食のことを考える時間もありました。目先のことばかりでなく、もう少し先のほうにも目を向ければよかったです。離乳食が終わって3年経ちますが、毎日の料理はやはり大変です。料理は相変わらず苦手ですが、「手抜きして時短した分は子どもとの時間にしよう」と、前向きに考えるようにしています。
先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
著者:北川さくら
3歳の男の子、2歳の双子の女の子を子育て中のママ。保育士資格、幼稚園教諭免許を保有。自身の経験をもとに妊娠、出産、育児の体験談を執筆している。