初めての妊娠は、とっても幸せでした。そんな気持ちと同時に、自分や赤ちゃんの体調がどうなるのか、4カ月くらいまではとても不安でした。
私の職場では女性は数人のみ、上司は男性でした。しかも産休で休む社員はほかにいなかったので、妊娠報告をする際にとても悩みました。
まず両親へ妊娠報告!
実両親には妊娠3カ月ごろに実家に遊びに行ったときに報告しました。そのときに、「遠方に住む義両親には、まだ言わないでね」とも伝えておきました。もしもの場合に、説明をするのもガッカリされるのもつらいからです。
4カ月を過ぎてから、義理両親には妊娠を伝えました。どちらも大変よろこんでくれたことを覚えています。
上司の前に女性の先輩に!
親たちに伝えたあと、会社にも報告しようと決めました。まずは朝のうちに職場の女性の先輩に報告。そして、「今日上司に言おうと思うんだけど、なんて言ったらいいでしょうね」などと事前に相談しました。
そのあと、仲のいい同僚たちにも妊娠のことを話したところ、女性はみんなでよろこんで祝福してくれて、私は幸せいっぱいでした。
上司の言葉にショック!
その後、私は緊張しながら上司に妊娠を報告しました。するといきなり、おめでとうもなしに「言うのが遅いよ、困ったな」との返事。
なんだか悲しくなってトイレに行き、戻ってみると「さきほどは失礼しました。おめでとう。無理しないで体を大事にしてくださいね」と上司に言われました。女性の先輩が上司に「妊婦はデリケートなんだから、すぐに報告なんかできないんですよ」と、フォローしてくれたのです。私はあとになってそのことを知り、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
妊娠の報告は、会社側から言わせれば、なるべく早く伝えてもらいたいものなのでしょう。仕事の配置換えや引き継ぎ、同僚の仕事量も増えたりと、迷惑はどうしてもかけてしまいます。めでたいことではありますが、感謝の気持ちを持ちつつ、謙虚な気持ちで報告したいですね。(TEXT:斉藤あや)