イヤイヤ期の一環? 泣き叫んで登園拒否
これまでまったく嫌がることなく登園していた息子が、急に朝泣き叫ぶほど保育園に行くのを拒むようになりました。家の玄関を出るのもひと苦労になってしまい、困惑した私。言葉が遅いこともあり、息子に何が嫌なのか尋ねても原因がわからない状態でした。
そこで、私なりに何が原因なのか考えたところ、思い当たる理由が2つありました。1つは3歳になり周りのことがいろいろとわかり始め、これまでなんとはなしに通っていた保育園を嫌だと感じるようになってきたということです。当時の息子はイヤイヤ期のピークで、登園以外の場面でも常にイヤイヤしていました。
同性の友だちがおらずつまらない?
2つ目は、園に同い年の男子のお友だちがいなくなってしまったことです。現在私が住む地域は保育園の新設ラッシュ。新しい保育園ができるたびに、同い年の同性のお友だちが転園していきました。
息子の通う保育園はとてもよい保育園なのですが、小規模事業所で2歳児クラスまでしか在籍できません。なので小学校入学前までいられる保育園へ早い段階で転園する人が多いのです。入園当初は息子の他に4、5人いた男の子たちが1人もいなくなってしまったのは、息子の登園渋りが始まる1カ月程前でした。
なかなか入れない女子の輪
同い年の男子の友だちがいなくなってしまったあと、息子は保育園でいつも数名の女子と一緒に生活していました。まだ年齢も低いので、同性のお友だちがいなくても楽しくやっていけるかなと思っていたのですが……。
ある日の連絡帳先生からの1日の報告には、時々成長の早い女子たちの輪になかなか入っていけずにいたという内容のコメントがありました。一緒に遊べる同性の男の子がいなくなってしまい、息子は保育園をつまらなく感じていたのかもしれません。
保育園を変わって起きた息子の変化
あれこれ考えつつも、結局息子の登園渋りの決定的な原因はわからないまま。小規模事業保育所での最後の3カ月は、先生たちにも協力してもらいながら嫌がる息子をなんとかなだめて通いました。
そして4月から息子は別の保育園に入園。また登園渋りと付き合う日々が続くのかなと心配していましたが、新しい保育園には男の子がたくさんいるので、もしかしたら嫌がらずに通えるかなと期待もしていました。そして案の定、保育園を変わると最初の数日こそ泣いて嫌がったものの、その後はすんなりと登園するようになったのです。
振り返ってみると、やはり息子には同性の男の子がいる環境が必要だったのではないかと感じています。当時は男の子の友だちがいなくてつまらない印象の保育園に行くことに気が向かないうえに、イヤイヤ期も手伝って毎朝泣き叫んでいたのだと思います。私としては、朝からひと苦労で憂うつだった登園が、今ではスムーズになり本当に助かっています。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/まっふ
著者:澤崎 凪
1男1女の母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。その他、アパレル、地域情報関連記事も執筆中。