元カレ1 思春期の苦い思い出 自転車で去った彼
思春期真っ最中、中学3年生のときに付き合った同い年のAくん。共通の趣味があり、気が合って交際を始めましたが、周りの目が気になったのか付き合った途端にツンデレを発揮した彼でした。
事件が起きたのは、ある放課後の帰り道。私たちは自転車通学でしたが、生理痛がひどかった私は「今日生理だからゆっくり帰ろう?」と彼に言いました。
すると彼は、自転車で全力疾走! 私の横から瞬時にいなくなってしまったのです。霞んだ視界でその自転車はどんどん小さくなっていきました。
思春期だったこともあり、「生理」という言葉に恥ずかしくなってしまったのでしょうか。彼のことは好きだった私でしたが、「これはさすがに……」と思い、1カ月間彼のことを完全無視。その後、仲直りはしましたが、あの放課後の衝撃と私の仕返しは思春期の黒歴史となっています。
元カレ2 男兄弟の壁を越えた! 理解してくれる彼
生理についての理解は、女きょうだいがいるかいないかで全然違うと感じています。大学時代の彼氏のBくんは2人兄弟の長男で、なぜトイレにフタつきの三角コーナーが置いてあるかわからないくらいの認識でした。
Aくんの二の舞を回避したい思いも相まって、私はBくんに、生理になったときの心身の状態やどう労ってくれたらうれしいかを全部話すことに。
その結果、生理でおなかが痛むたびにさすってくれ、つらくて寝転がりたいときは一緒に寝転がってくれるというやさしすぎる行動をとってくれるように。
男性には完全に共有できない痛みであるからこそ、しっかり労ってくれると大切にされているなあという実感が湧きました。
今カレ 爆笑!生理体験がしたいCくん
最後は今もお世話になっているCくんです。Cくんには姉がいて、それとなく生理事情はわかっていたみたいですが、一応Bくん同様に取り扱いを説くことに。すると……。
Cくんが「すごく気になっていたんだけど……ナプキン使ってみたい!」と言い始めたのです!
彼の探究心が最大に発揮された瞬間でした。そして、実際に私たちはナプキンに水を含ませ、トランクスに貼り付けてスタンバイ。
実際に体験してみたCくんは、湿気とパンツの重さはかなり気持ち悪かったそうです。斜め上の発想ですが、女心を理解しようとしてくれたCくんには愛情と大爆笑をもらいました。
生理を巡る彼氏とのノンフィクションエピソードでした。痛みは伝導することはないですが、痛みと労ってほしいことを伝えることで、現在の彼であるCくんが生理を理解しようとしてくれたことは、これからの関係継続に安心感を得た出来事になりました。
著者/栗原にこ
イラスト/おんたま
監修/助産師REIKO
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