筆者は、最後まで「いきみ」の方法がわからないまま圧出分娩で長男を出産、その1年8カ月後に今度は次男の出産を迎えることになりました。出産は2回目でも、やはりわからない「いきみ」。どうしていきみができないのか悩みながらも臨んだ2回目の出産についてお伝えします。
2人目でもやっぱりよくわからない「いきみ」
長男を産むときにいきみができず、助産師さんに圧出分娩でおなかを押してもらい、やっと出産できた私。それから1年と8カ月がすぎ、次男の出産を迎えました。
陣痛の波に合わせて助産師さんが「目を開けて、息を止めて、おへそを見て、はい!いきんで!!!」と言ってくれるのですが、案の定まったく赤ちゃんが下りてくる気配がありません。「あれー?2人目だよね」といきみが下手な私にいぶかしがる助産師さんでした。
吸引分娩での出産
1人目のときもいきみができずに圧出分娩であったことを伝えると方針転換。やはり圧出分娩に切り替わりました。
しかし、今回はおなかを押してもなかなか進まないお産。先生が呼ばれ、吸引分娩の準備がバタバタと始まりました。「吸引は勢いがついて会陰が裂けやすいから、会陰を深く長く先に切っておくからね」と先生。「この陣痛が早く終わるなら会陰でも何でもどんどん切ってください!」と、私はそんな気持ちで必死。そしてようやく次男が誕生しました。
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とにかく痛かった会陰切開のあと
吸引分娩で生まれた子は出産時の衝撃で頭が長く伸びてしまうと、のちに本で読んで知ったのですが、次男は幸い頭が長く伸びずにすみました。
2人目は後陣痛がきついと聞きますが、私の場合は肛門近くまで切ることになった会陰の痛みが強すぎたせいか後陣痛の痛みはまったく感じず、ずっと「おしりが痛い、おしりが痛い」と騒いで鎮痛剤をもらい続けていました。
2人目も自力で出産できずに、結局吸引分娩となりました。たとえ今後3人目を産むことがあったとしても、やっぱり私はいきみ方がわからないまま出産に臨むことになりそうです。(TEXT:沢木素子)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。