吸引分娩の費用や保険適用の条件について

 

吸引分娩は、出産時、異常事態が発生した際にお母さんと赤ちゃんの生命を守るためにおこなわれる急速遂娩という処置のうちのひとつです。急速遂娩の方法には吸引分娩のほかに、鉗子分娩や緊急帝王切開があります。

 

 

吸引分娩がおこなわれるケース

吸引分娩が必要になる異常事態とは、赤ちゃんが順調に母さんの身体から出てくることができず、赤ちゃんが低酸素状態に陥ってしまったり、お母さんの身体にかかる負担が大きくなり過ぎたりして、母子ともに生命にかかわる深刻な状態になってしまうことです。

 

すでに破水している、子宮口が全開になっているというような状態で、赤ちゃんの頭が吸引器具や鉗子が届く状態まで進んできていた場合には、吸引分娩がおこなわれます。赤ちゃんの頭が吸引器具や鉗子が届く状態まで進んでいない場合には帝王切開がおこなわれます。

 

吸引分娩をした場合、後遺症のリスクは?

吸引分娩をした場合のリスクには、赤ちゃんに起こるリスクとお母さんに起こるリスクがあります。

 

●赤ちゃんに起こるリスク

■頭血腫(ずけっしゅ)

頭血腫とは赤ちゃんの頭にできたプヨプヨした感触のこぶです。

赤ちゃんが産道を通る際にお母さんの身体から圧力がかかって骨膜の真下にある血管が切れて内出血を起こすことがあります。すると頭蓋骨と骨膜の間に血液が溜まってしまい、頭血腫ができてしまいます。

頭血種は、赤ちゃんの頭の形や大きさとお母さんの骨盤の大きさによって自然分娩でもできることがあり、吸引分娩をしたら必ずできるというこぶではありません。

ほとんどの場合、こぶの中に溜まっていた血液がじょじょに吸収され自然に治っていきますが、その過程でこぶが硬くなることや黄疸が起こることがあります。

どちらの症状も、こぶの中の血液が赤ちゃんの身体に吸収される際に起こる現象です。

 

■帽状腱膜下血腫(ぼうじょうけんまくかけっしゅ)

帽状腱膜というのは、頭蓋骨を帽子のように包んでいる膜のことです。

帽状腱膜下血腫は吸引分娩をした際に、この帽状腱膜と頭蓋骨の間に内出血が起こった場合に発生します。

頭皮が赤黒く変色し、頭蓋骨の継ぎ目を超えて広い範囲に腫れが拡がることもあります。頭血腫と違い、腫れが大きいので不安を感じると思いますが、検査の結果、脳内に異常がなければ、数か月で自然に治っていきます。

ただし、貧血やショック状態に陥る恐れもありますので、赤黒い頭皮の腫れが出た場合には、すぐに医師の診察を受ける必要があります。

出血が多くなった場合には播種性血管内血液凝固症候群(DIC)を引き起こすこともあります。DICは、「出血を止めるための血栓が大量にできる」ということと「血栓を溶かすための働きが強くなり過ぎ、出血が止まらなくなってしまう」という正反対の状態が起こるため、内臓に深刻なダメージを与えて死に至ることもある怖い病気です。

 

●お母さんに起こるリスク

■会陰・膣壁・頸管・尿道膀胱損傷

吸引のためにカップを膣内に挿入するので、会陰や膣壁が裂けてしまうことがあります。まれではありますが、頸管裂傷や尿道膀胱損傷が生じる恐れもあります。

 

 

 

 

吸引分娩にかかる費用

正常な分娩の場合にかかる費用は病院により異なりますが、全国平均では49万円程度です。

健康保険から給付される出産育児一時金を利用する場合は、42万円を差し引いた額になります。

 

帝王切開、無痛分娩などの特別な分娩方法をおこなった場合や時間外の分娩の場合には、その方法に応じて料金が特殊加算されます。

そして分娩時に急速遂娩として吸入分娩がおこなわれた場合も特殊加算されます。この費用は病院や分娩時の状況によって異なります。

 

 

 

吸引分娩が保険適用されるための条件

■健康保険

吸引分娩は医師がこのままでは母子ともに生命にかかわる危険があると判断した場合におこなわれます。

従って吸引分娩、および吸引分娩によって発生した会陰切開や縫合術、会陰裂創縫合術も、健康保険の給付対象として扱われます。

そのため、自己負担額は吸引分娩にかかる費用のうちの3割で済みます。

ただし、吸引分娩をおこなったが、結果的に正常分娩と医師が判断した場合には、吸引分娩の費用に対して健康保険は適用されません。

 

■民間の医療保険

民間の医療保険の中には、妊娠、出産、女性特有の病気に特化した女性保険という保険商品があります。

このような保険に加入していた場合、吸引分娩などの分娩時とトラブルが起きた場合に、給付金が支給されることがあります。

ただし、特殊分娩に関しては、妊娠してから加入した場合には保障されないなど細かな規約がありますので、加入するのであれば、妊活を始めた時期に加入しておくことをお勧めします。

 

妊娠中には不安な気持ちになりやすいため、情報過多になって、より不安になってしまう方もいらっしゃいますが、できるだけゆったりした気持ちで出産までの時期をお過ごしください。

 


監修者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

 

 

 

 

◆出産に関するQ&A

 

 

◆出産の体験談

私は痛みに鈍いのか、陣痛がギリギリにくるタイプのようで、自然分娩で2人産んでますがどちらも5時間・4時間と安産でした。

1人目は39wの検診に行ったところ子宮口3.5cm開き、NSTでも張りがガンガンきていたのでそのまま入院。その時はNSTの紙をみた助産師さんに痛く無いの(^^;)?って聞かれ、言われてみれば何と無く下腹部が重痛い?ぐらいでまだ全然走れる感じ。17時過ぎに入院して多少は痛いけど間に眠れる、食べれる、笑顔で喋れるぐらい。21時に抗生物質の点滴しに主人に、ちょっと行ってくるわ~(笑)と呼び出しのあった分娩室へ小走りで移動、点滴開始して少ししたら急にいきみがきだし、22時には産まれました。

2人目は、もとから切迫早産で入院していて退院時も5分間隔での張りが常にあってたので、張りの間隔は当てにならず、とにかく張りに+痛み・出血・破水のいずれかがあったらすぐ病院へ!と言われていました。36w過ぎに退院し、赤ちゃんが小さめだし37wまでは張り止め飲んで安静に、との指示だったので実家で大人しくして、37w2dの早朝から張りに軽い痛みがでたので病院へ。7時頃病院に到着、内診すると5cm以上開いていて助産師さんがびっくり!大慌てで準備を始め、陣痛も合間に笑ってお喋りできるくらい、10時過ぎにいきみがきだし、あっと言う間に産まれました。どちらも陣痛自体は耐えれる感じでしたが、急にいきみがきだすので、心の準備がついていかずキツかったです(^^;) 今3人目妊娠中ですが、無痛分娩する予定。麻酔が間に合うかドキドキです。

cowboyママ さん

一人目

切迫流早産で寝たきり生活でしたが産まれたのは予定日4日後…、生理痛が酷かったから陣痛がきても半信半疑ではっきり分からず…、前日夜におしるしがあった為病院に電話して行った方が良いか聞いてみました(^_^;) 電話の声を聞いた助産師さんが普通に会話できてるからまだかな?午後の健診時間においで~。とアドバイスくれたので午後の健診に行って呑気に血圧体重…と測ったら血圧が凄く高い!変だなーと思いながら普通にNSTしてたら看護師さんが走ってきて「内診すぐ入って!」と(゜ロ゜;ノ)ノ したら子宮口8cm、陣痛きてるよ!と(゜ロ゜;ノ)ノ 立ち会い希望だったし主人に電話を…と携帯出したら「そんなことは付き添いのお母さんにしてもらって!産まれちゃうよ!」と看護師さん。 結局3時に病院入って、普通の健診の順番待ちして…、4時前に分娩台に誘導されて40分には産声でビックリでした(/ー ̄;)

 

二人目

つわりが酷くて1ヶ月早めに仕事を切り上げて里帰りしました。 里帰り先の病院で初健診の日に「子宮口が1cm開いてるから安静」と言われたけど1ヶ月も早く実家に帰って来たから負担を少しでもかけたくなくて子供と私の食事は準備したり1才の子供の食事後の散乱物を床拭き机拭き…とお風呂と洗濯以外は自分でやってしまってました。 1週間後「今日明日産まれるかもって位まで進んでしまってる。頭触れる位よ!」と…まだ9ヶ月に入ったばかり(;o;) それでも親に仕事休んで貰うとかの負担をかけたくなくて主人に子供連れて帰って貰いました。 延長保育に毎日コンビニおにぎり生活、主人も大変だったと思いますが…子供が横にいると私の性格上どうしても安静と寝てられないので結果的には良かったのかな? でも2週間後に胎児心拍が不安定になることが続いて36週になった瞬間に出すことに…子宮口は3cm開いてました。未熟児でしたが自力呼吸も出来て一緒に退院となったので良かったです。

 

三人目

只今30週ですが子宮口が既に1cm開いてて安静…来週進み具合を見て入院かどうか決めるそうです(;o;) 安静にしたいけど子供二人いて保育園は退園になってて預け先もなくて日中は子供二人見てしまってます…ウテメリン飲んでますが…張る度にドキドキです。

きゃね さん

1人目・・・早朝ちょろちょろ破水→午後陣痛促進剤服用→夕方出産。(陣痛~出産7時間)

2人目・・・夜中おしるしと共に陣痛開始。3時間後、出産。

3人目・・・2日前から前駆陣痛。当日、早朝に陣痛開始。2時間30分後、出産。

と、3人共、はじまりがバラバラ。今回の4人目は、どうなるんだろう(*^_^*)

6U さん

 

その他の出産の体験談

 

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2017/05/31


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