ずっと重かった生理
初潮がきてから重い生理痛に悩まされていて、時には学校を休むこともありました。しかし、生理周期は規則的だったので、「痛みはこういうもの」「我慢すればいい」と思って特に心配はしていなかったのです。
しかし、鎮痛薬が効かないことが増えていき、高校生になってからはベッドの中で動けなくなってしまうことが多くなりました。
どうにかしたいと思っていたものの、学生時代は婦人科を受診するという考えにいきつかず、気がつくと就職を考え始める時期に。生理痛で会社を休むことで迷惑をかけてしまうのではと思った私は、婦人科受診を決意したのです。
婦人科の壁が高かったワケは…
当時の私は、婦人科を妊娠した人や妊娠を望む人が通う病院だと思っており、受診のハードルをとても高く感じていました。「もし知っている人に見られたら……」と病院選びの時点でいう不安でいっぱいに。
しかし、もし病気だとしたら、早期に治療しなければ手遅れになるかもしれないと思い、勇気を振り絞って病院を予約。
私が受診したのは不妊治療で知られている病院で、「ブライダルチェック」という項目で診察を受けました。行く前だった不安だった婦人科も、実際に行ってみると若い女性も多く、一度受診してしまえばその後は抵抗なく通うことができたため、あのとき勇気を出してよかったと思っています。
診察の結果、体自体に問題はないものの「機能性月経困難症」と診断されました。
生理との付き合い方
診断名がわかってからは、痛くなったら薬を服用するという考えでなく、生理痛の原因となることから避けようという考えに変わりました。
生理周期とは関係なく体を冷やさず、血行を良くすること。病院で処方された漢方をきちんと服用すること。生理前や生理中はチョコレートや油っこい物を食べないように心がけること……。
これらをマイルールとして定め、自分の体と賢く向き合うことを意識して過ごすように。このマイルールに沿った生活をするようになってから、生理により動けなくなってしまうことはなくなり、生理痛も和らいでいったのです。
生理痛を完全になくすことは無理でも、原因がわかることで生理痛との付き合い方を考えることができました。婦人科に受診することはとても勇気が必要でしたが、今は病院に行ってよかったと思っています。
今でも生理がつらいと感じるときはありますが、これからも付き合っていくものとして前向きにも捉えています。
著者/乙葉えり
監修/助産師 REIKO
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