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「もうやめる!」夫の顔色をうかがってばかりの生活に嫌気がさして…

私は夫と結婚して2年ほど、夫の仕事である農業を手伝っていました。しかし、私には農業という仕事が合わなかったようで……。次第に夫婦で農業をすることが、私にとって精神的に大きな負担となってしまったのです。

「耐えられない!」夫と一緒にいることがあまりに苦痛だった私は…

 

喧嘩するとただよう険悪ムード

夫の農業を手伝うというのが仕事の私は、夫と四六時中一緒に過ごすこととなります。そのせいか、意見が合わないなどの理由で喧嘩になることが……。そうなると仕事以外で喧嘩しても、お互いに気持ちを切り替えられず、仕事が始まっても険悪ムードのままなのです。

 

そんな状態が3日ほど続くと、お互いに精神的にもかなりストレスがかかります。そんなとき私は「それぞれ別の仕事をしていれば、仕事の時間だけは相手のことを忘れて平和に過ごせるのに……」と何度も考えました。

 

家庭と仕事の切り替えができなくて

「同じ作業の繰り返しだし、休みもないし、毎日夫の顔色をうかがわないといけない」という3つの理由から、農業という仕事に苦痛を感じていた私。そのため、家に帰ってからは、仕事のことを考えたくありませんでした。しかし、そんな私とは対照的に、夫は仕事大好き&農業大好き人間! 帰宅すると真っ先にパソコンを開き、農業資材などの検索を始めて……。

しかも、寝る時間になると、夫は翌日の仕事着で寝るのです。家では仕事のことを忘れたい私にとって、夫のその行動を見るのはとてもつらくて……。「寝るときくらいパジャマで寝て!」と何度もお願いしましたが、夫は聞く耳を持ってくれませんでした。

 

ストレスで体調を崩す日々

家事については、私が料理、夫がそのほかの家事を担当すると決めていました。しかし、農業という仕事に苦痛を感じていた私は体調を崩し、思うように動かない体にイライラし、寝込んでしまう日も……。家事の担当である料理さえできず、自分を責めるときもありました。

 

そんなある日の仕事中、おなかがキリキリ痛みだして下血したのです! 私は受診し、入院することに……。医者からは細菌性の腸炎と診断を受けましたが、そのときの私は「ストレス以外、考えられない!」と感じていました。

 

その後、私たちは再び大喧嘩。そのとき、我慢できず「もう農業は辞める」と夫に訴え、退かせてもらいました。残念ながら、私はこの状況を乗り越えることができなかったのです。

 

 

夫とは今でも喧嘩をすることがありますが、仕事中は相手の顔を見なくて済むので、以前のようなストレスはなく、快適に自分の仕事に打ち込めています。また、完全に農業の仕事から離れたわけではなく、現在でも確定申告や収支内訳、給与の打ち込みなどの業務を手伝っていて、ほどよく距離ができたこともよかったかなと感じています。

 

夫とも、農業ともほどよい距離感ができたこともあってか、今は夫が仕事着で寝ていてもまったく気にならなくなりました。体調を崩すこともなくなったことで、平和な日々を過ごしています。

 

著者/マツノミユ

 

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