嘘をついて水泳の授業を休んでいた私
私は子どものころから水が苦手で、体育の水泳の授業が大嫌い。小中学生のころは泣きながら水泳の授業に参加していましたが、高校生になってからは生理だと嘘をついてしょっちゅう欠席するようになりました。
もちろん「嘘をついて水泳の授業を欠席するのはいけないこと」だと理解していましたが、いざ授業直前になると、水がどうしても怖くて嘘をついてしまうのです。
また、水泳の授業のたびに生理だと言っても、体育の先生には特に指摘されることもなく……。私は嘘をつき続けてしまいました。
本当に生理がやってきて大ピンチ!
そんなある日、本当に生理になった私はこれまで経験したことがないほどの生理痛に襲われました。座ってぐったりするのがやっとで、気を張っていなければうめき声が出てしまうほどの痛み。
「このままの状態で授業を受けるのは不可能」だと判断した私は、職員室に行き担任の先生に「生理痛がひどいので、早退させてもらえませんか?」とお願いしました。
しかし、先生は即答でノー! さらに先生から「体育の先生から、毎回生理と言って、水泳の授業を休むって聞いてるよ。本当に生理なの?」と質問されてしまったのです。
何とか信じてもらえたものの…
窮地に立たされた私は必死に「ごめんなさい。水泳の授業のときは嘘をついていました。でも今は本当なんです!」と訴えましたが、先生はなかなか信じてくれません。
そうしている間にも生理痛はどんどんひどくなり、私は痛みを我慢しすぎて汗だくに。その姿を見た先生はやっと「今回は本当に具合が悪いみたいだから、早退してもいいよ」と言ってくれました。
水泳の授業を受けたくない一心で、チープな嘘をついてしまい、先生からの信頼を失っていたことに気づいた私は、猛反省しながら帰路につきました。この出来事以降は、苦手な水泳の授業にも頑張って参加するようになりました。
今回の出来事で私は、周囲の人ときちんと信頼関係を築かなければ、いざ生理で具合が悪くなっても信じてもらえないのだと学びました。つまらない嘘で信頼を失わないためにも、今後は誠実な人でいようと思った出来事です。
著者/ごとうゆき
イラスト/マメ美
監修/助産師 REIKO
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!