いよいよ結婚挨拶!
当時29歳だった私には、結婚を視野に入れて1年ほど付き合っていた彼がいました。
お互いに「そろそろ結婚かな」と意識しはじめたころ、彼から「今度、親に紹介したいんだよね」と言われ、私は「いよいよかー!!」と意気込みました。
彼の実家へ
彼のご両親に会いにいく前に、彼からはあまり親と仲が良くないことや、3時ごろに行ってケーキを食べて帰ろうと思ってる、と当日の計画を聞きました。
そして、いよいよ迎えた挨拶当日。「服装や髪型は大丈夫かな?」と緊張しながら、彼に車で迎えに来てもらうのをドキドキしながら待っていました。もともと無口な彼でしたが、緊張からか車の中でもあまり話さず、そのうち彼の実家に到着。
彼のお父さん、お母さんが玄関で出迎えてくれて、まずはご挨拶。第一印象としてはお母さんがとても物腰が低く、お父さんが亭主関白なのかな〜と感じました。
初対面でそれを聞く!?
そのあとは、リビングで4人で話すことに。最初は彼のお父さんに、仕事、年齢、趣味について聞かれました。 ここまでは普通の会話だと思っていたら……。なんと、次に宗教、政治についてお父さんが聞いてきて思わずびっくり!
私は無宗教ですし、政治もそこまで詳しくありません。ましてや初対面で聞くこと? と疑問に思いました。
さらに驚いたのは、家に着いてから彼がまったく話さないことです! 私が宗教や政治について答えにくい質問をされ、返答に困っていても、彼はフォローもしてくれません。彼の様子を見かねたお父さんにも、「休みの日は二人で何をしてるんだ?」「息子はこんな感じだが、普段は喋るのか?」と聞かれる始末。
私が困っていても助けてくれない彼とは結婚してもきっとうまくやっていけないし、このお父さんと家族になるのは無理だな、と察しました。ただただ残念に終わった結婚挨拶です。
後日、私は「どうして何も話さなかったの?」と彼に聞きました。その返答が納得のいくものではなく、今後何かあって義実家と揉めたとき、きっとこの人は私のことを守ってくれない、それどころか関与すら避ける可能性があると思い、別れを決意しました。それに、彼のお父さんと家族になるイメージも湧きませんでした。
結婚とは、他人と家族になるということです。人生において重要な分岐点となる結婚では、相手が結婚相手にふさわしいか、相手の家族とうまくやっていけるかを、きちんと見極めるべきだと思います。私は、このときの決断を今も後悔していません。
原案/春野ようさん
作画/たぐちまり
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