彼に「つらい」と言い出せなくて
当時お付き合いしていた彼とのデートの日、予定日より早めに生理がきてしまいました。まさか生理がかぶるとは思っておらず、しかもその日に限って公園デート。ひたすら公園を散歩するという生理痛がつらい日にとっては地獄のコースでした。
このとき、彼とはまだ数回デートをした程度。そのため、彼に「休憩したい」と言い出せず、私は生理痛を我慢しながらひたすら歩くことに。
次第に生理痛がひどくなっていった私。相手がトイレに立ったとき、どうしようもならなくなり、ベンチにうずくまってしまいました。
戻ってきた彼に「大丈夫!?」と聞かれましたが、心配をかけさせたくなくて「大丈夫です」とだけ答え、この日はそのまま解散。ただただ痛みに耐えた苦いデートとなってしまいました。
おなかを温めていたら…赤っ恥!
そんな私は、生理でおなかが痛いときは、そんなに寒くない日でも使い捨てカイロをおなかに当てています。
私は医療機関で働いているのですが、とある生理中、仕事の途中で生理痛がきつくなり、カイロを使うことにしました。貼るタイプのカイロにすればよかったのですが、ちょうどそのときは持っておらず、貼れないタイプのものをパンツのウエスト部分にはさんで仕事をすることにしたのです。
そのまま男性の医師の前を通り過ぎたとき……、おなかに挟んでいた使い捨てカイロがズボンの裾からポトッ。
男性医師は察したのか笑ってくれましたが、私は恥ずかしさでいっぱいに。何か言わなければと、生理だということ、生理によるむくみなどが気になっていることを話すと……この男性医師は婦人科は専門外でしたが、「むくみにはこの漢方がいいよ」とアドバイスをくれました。
恥ずかしい気持ちでいっぱいでしたが、同時に「さすが医師だなぁ」「正直に伝えてよかったかも」とも感じた経験です。
生理休暇があっても使いにくい
ちなみに私の職場には生理休暇がありますが、実際はなかなかとりづらいと感じています。休みを申請するのも気をつかいますし、もともと入っていた仕事の予定を組み替えることなどを考えると、休みをとるのも面倒で、それなら我慢して働く方がマシ!と思ってしまうことも。
我慢をして働いていたとき、仲のいい女性の先輩に「生理痛がつらくて」と打ち明けてみました。すると「薬は持ってる?」など気にかけてくれ、生理のつらさを先輩と共有できて、少し気分がラクになりました。
生理は個人差もあるので、なかなか周囲に伝えづらいと感じていました。しかし、いろいろな経験を通じて、生理で我慢するのは自分がよりつらくなるだけだとも思った私。すべてはわかってもらえなくても、「今日はちょっときついかもしれない」くらいは伝えてもいいんだと感じています。自分で対策もしつつ、我慢しすぎないようにこれからも生理と付き合っていこうと思っています。
著者/三森真琴
イラスト/おみき
監修/助産師 REIKO
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