立ち上がった瞬間のドバッと感覚に固まる
生理3日目のある日、大事な商談が終わった直後にそれは起きました。私が「今日はお時間、ありがとうございました」と微笑み、勢いよく立ち上がったときです。ドバッと出血した不快感を覚え、私は立ったまま凍りつきました。
漏れた感覚がはっきりとあり、慌ててビジネスバッグでおしりを隠した私。ふとバッグを見ると、なんと経血が付着していました。「もしや……」と座っていた椅子をさりげなく確認しましたが、幸い椅子に汚れはなくホッとしたことを覚えています。
また、まさかの出来事に私は真っ青な顔をしていたと思いますが、辛うじてお客様には気づかれなかったようです。ビジネスバッグでおしりを隠したまま不自然なお辞儀をし、私は取引先を後にしました。
忙しくてトイレに行けなかった
私は仕事上、取引先へ訪問をして1時間以上の商談や打ち合わせをします。この日は、トイレに行く時間もないまま、次から次へと取引先の会社を急いで移動していました。
生理3日目でしたが、「まあ、大丈夫だろう」とどこか安易に思ってしまっていたことと、大事なお客様との商談で頭がいっぱいになってしまっていたことが原因だと、トイレに駆け込んだ私は頭を抱えました。
自分の経血量の多さを忘れていた
ちなみに私は、20代前半のころ、社員旅行と生理の日が被ってしまったことをきっかけに、タンポンを愛用するようになっていました。立ち上がったときのあのドバっと出る不快感がなく、トイレに頻繁に行かなくて済むという便利さがあり、私にとっては毎月手放せない生理用品に。
しかし……この失敗をしてしまったときは、たまたまタンポンを切らしていて、しかも、ナプキンも普通の日用のものをつけていたのです。
せめて多い日用のナプキンだったら防げたのかもしれない……とも思い、自分のツメの甘さを実感したのでした。
一度仕事に夢中になるとトイレに行くことを忘れてしまいがちな私。商談や打ち合わせが続いてしまったからといって、長時間ナプキンや生理用品を交換しないことは衛生的にもよくありません。もっとこまめにトイレへ行くなど、自分の体の状態に目を向けることが大事だなと反省した経験でした。
著者/池森りえ
イラスト/マメ美
監修/助産師 REIKO
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