いつも誰かが生理中だった思春期
私は三姉妹の長女として育ちました。妹たちとは年も近く、私が中学生になるころには三姉妹全員が初潮を迎えていました。
母も合わせて女が4人。そのため、中・高生のころのわが家は、いつも誰かしらが生理中という感じ。実家のトイレには4人分のナプキンを置く場所がどん!とあり、生理用品は常にストックされていました。
私にとって、ナプキンは当たり前に実家に常備してあるものだったのです。
三姉妹は家を出てそれぞれの生活に
大学生になると、私は家を出てひとり暮らしを始めました。その後、次女と三女も大学入学を機に、ひとり暮らしをするように。
3人ともそのまま実家に戻ることはなく、現在は家庭を持つなどそれぞれで生活をしています。三姉妹で賑やかだった実家も今は、定年退職した父と母がゆっくり2人暮らしする場所となりました。
時の流れを感じた瞬間
そんな実家に、久しぶりに帰省をしました。子どもたちを連れての帰省だったため、着替えやおむつ、おやつ等を用意するだけでもかなりの量! 準備はバタバタになり、自分の荷物は必要最小限にしました。
その日、私はちょうど生理中。自宅を出発してから、手持ちのナプキンがないことに気づきましたが、「まぁ実家に行けば置いてあるし」とあまり気にしていなかったのです。
ところが、いざ実家についてトイレに入ると、いつもあんなにたくさんストックされていたナプキンが、置き場ごとなくなっていました。
私たち三姉妹が巣立ち、恐らく母も使うことがなくなって、ストックの必要がなくなったナプキン……。ナプキン置き場を作らなくてもよくなったんだなと思うと、妙に時の流れを実感した瞬間でした。
学生のころは、当たり前のように、家にたくさんストックされていたナプキン。母が常に切らさないようにしておいてくれたんだなと、改めて感謝の気持ちが湧いてきました。私たち三姉妹も大人になり、母も年を取ったことを痛感。これからもっと親孝行していきたいなと思った体験談でした。
著者/よっちゃん
作画/まっふ
監修/助産師 REIKO
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