職場で情報を仕入れてくる夫
夫は飲食サービス業に就いており、職場の同僚やお客さんとよく雑談をするそうです。その際にさまざまな情報を仕入れてくるのですが、自分がいいと思ったことは私にもすすめてきます。「私にもプラスになるよう教えてくれているのだから」と、私は、夫が話した内容をなるべく実践するようにしていました。
しかし……。「ヘぇ〜そうなんだ」とは思いつつも、中には、自分で実際に取り組むにはハードルが高いものも。夫には申し訳ないと思いつつ、実践せずにスルーすることもありました。
毛布は上がいいとすすめられたけど…
ある日、夫がいつものように仕事で聞いてきたおすすめ情報を、私に教えてくれました。毛布と布団をかける順番についてです。その話を聞くまで、わが家では毛布の上に布団をかけていました。
夫が職場で聞いた話によると、布団の上に毛布をかける(今の逆にする)ことで、保温効果が高くなるというのです。夫は口に出しませんでしたが、言葉の裏に、これからはそうしたいという雰囲気が滲み出ていました。
話を聞くと納得できるのですが、私はベッドに入った瞬間に、布団の冷たい感触を直に感じたくありませんでした。ましてや、今は真冬の時期ですし、毛布の柔らかさや暖かさに包まれて眠りにつきたいのです。そのため、せっかく夫が教えてくれましたが、私は実践しませんでした。
夫に毎日布団を直される!
わが家ではそれぞれがシングルベッドで寝ていて、別々の布団一式を使っています。夫は、話を聞いてから早々に毛布と布団の順番を変えました。でも、私は以前のまま。夫は夫のやり方で、私は私の好きなやり方でいいのではと思っていました。
しかし……。ある日、毛布と布団の順番を一向に変えようとしない私を見かねた夫が、私の布団を勝手に直したのです! 私が寝室に入ると、布団が下、毛布が上になっていました。夫は「こっちのほうが絶対いいよ!」と、毛布を上にかけることを、改めて、少し強めにすすめてきました。
翌日になり、夫が見ていないところで私はこっそりと以前の順番に直しました。しかし! それに気付いた夫に、またもや順番を直されてしまったのです。そんな攻防が毎日続きました。結果、私は仕方なく諦めて受け入れることに。
ですが、真冬の布団の冷たさにはやはり慣れません。そこで、夫のすすめは実践しつつ、布団乾燥機で布団を暖めてから寝るようになりました。
夫がよかれと思って話してくれた布団のかけ方ですが、私としては効果よりも感触のほうが大事でした。でもまあ、夫の意見を受け入れつつも、布団乾燥機を使うという妥協点を見つけられたので、変に喧嘩にならずよかったです。正直、どちらがいいのかはわかりませんが、布団乾燥機のおかげで温かい就寝時間を手に入れられたので、結果オーライと思っています。
著者/中山真希
作画/村澤綾香
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