遊んでいそうな雰囲気
私が働いていたコンビニは売り上げが悪く、当時のオーナーは無責任にも私たちの店舗を見捨て、自分だけ売り上げのよい別の店舗へ移ってしまいました。
その窮地を救うべく、運営の管理や監督をおこなうSV(スーパーバイザー)が私たちの店舗に3人来たのですが、3人のなかで「ノリが軽くて女の子が大好き、でも仕事中はデキる男」風の男性に私は恋をしてしまったのです。
もっと女らしい服を着られないの?
少し悪そうな雰囲気が漂う彼の沼にどんどんはまってしまった私——。ある日、自分の気持ちを抑えられなくなり、ついに告白……! 同じ職場のSVとアルバイトという関係性だったこともあり、振られる覚悟でしたが、結果はOK。付き合えることになったときはすごくうれしかったです。
しかし、次第に彼の人となりが見えてきました。私の服装に対して「もっと女らしい服を着られないの?」と不満をぶつけてくるようになったのです。スニーカーしか履いたことがなかった私でしたが、ヒール靴を履いたり、スカートをはいてみたりと彼に気に入られようと、自分の好みを押し殺し、かなり無理をしていました。
目の前でこけてしまった
そして、極め付けは忘れもしない雨の日のこと。その日、私は彼に駅まで送ってもらったのですが……。雨とその場がツルツルの地面だったという悪条件が重なり、ヒールが滑って彼の目の前でダイナミックに転んでしまったのです。
そのとき私は「大丈夫? 怪我はない?」と彼が駆けつけてくれ、心配してくれると思っていました。
しかし、彼は転んだ私を見て見ぬふり。自分だけ車に乗り込み、その場を立ち去ったのです! これには私もびっくり。帰宅後、彼と電話をしましたが、私が転んだことには一切触れず……。「彼にとって私って何なんだろう……」と悲しい気持ちになりました。
その後もこのような出来事が頻発。私に対して「好き」とは言ってくれるものの、ほかの言動や行動に愛情を感じられず、「彼は本当に私が好きなのか」と疑問を持つようになりました。
そんな状態がつらく、次第に別れを考えるように。しかし、彼のことを好きな気持ちも少なからずあった私は、自分から別れを告げることができず……。最終的には、彼から振られるかたちでお別れしました。
著者/マツノミユ
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