友だちの説得
高校生のころのことです。冬の寒い日にいつも近所の友だちの家に集まり、友だち3人とお喋りをしたりして過ごしていました。すると、友だちの1人が「温泉に温まりに行こう」と言い出したのです。
私はそのとき生理だったので「生理だから温泉はやめておく」と断ったのですが、友だちはどうしても一緒に行きたかったようで「タンポンを使えば温泉に入れるよ!」「タンポンが違和感があって痛いのは、しっかり装着できていないからだよ!」と2人で説得してきました。友だち2人はタンポンを使うことに慣れていたので、温泉に行くときにタンポンを使うのは余裕という様子でした。
私は最初は断っていましたが、次第に「タンポンに慣れれば、温泉だけでなくプールや旅行、普段の生理のときでも使えるようになるか」と、意を決してタンポンを使用して温泉に行くことにしたのです。
予想以上に快適でも落ち着かない私
温泉に行く途中のドラッグストアで友だちに使いやすいタンポンを教えてもらい購入し、温泉に入る前に装着しました。すると、私が思っていたよりも、違和感なくスムーズにできました。
温泉にも入りましたが、私はタンポンを装着しても経血が漏れてしまわないか心配だったので、長くは浸からず早々に切り上げました。
今思えば、しっかりタンポンを装着できていたと思うので、普段と同じように温泉に浸かっても大丈夫なのですが、そのときは慣れていないので、ソワソワしてしまい、落ち着いてゆっくり浸かっていられなかったのです。
タンポンを使うことで生理のときも快適に
タンポンを挿入しても違和感がないことはそのときに実感できましたが、経血が漏れないか、痛くならないか、ということに関してはまだ不安でした。しかし、違和感がなく装着できたことが自信につながり、また使ってみようと思うことができました。
最初は温泉やプールなど、タンポンを使用したほうが良い場面で使用していたのですが、次第に長時間の外出や経血量が多いときなど、日常の生理にも使うようになり、タンポンを使うことに慣れていきました。不慣れだった装着も慣れてスムーズに装着できるようになり、ナプキンだけでは不安なときでも、安心して過ごすことができるように! 生理中でも快適になりました。
温泉をきっかけにタンポンを少しずつ使うようになり、今では「違和感や痛みがあると思っていたのは何だったんだろう?」と思うほどです。あのままタンポンに苦手意識を持ったままでは、タンポンを使うことに慣れることはなかったと思うので、私がタンポンを使えるようになったのは温泉に行くために説得してくれた友だちのおかげです。
著者 / Sugar111 佐藤 幸代
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