体重が増えなければいい! と思って……
妊娠9カ月ごろ、おなかの中の双子の赤ちゃんは1人1,800gほどになっていました。常におなかは張った状態で、立ち上がると足の付け根が痛くなることが増えました。1歳3カ月になる息子はじっとせず、動き回ってけがをしないかとハラハラする毎日。
私はおなかが重く素早い動きができないため、できるだけ息子のそばにいるようにしました。そんな状況だったので、気をつけなくてはいけなかった自分の食事がおろそかに。体重が増えなければいいと思い、昼ごはんはカルシウム入りのお菓子を、息子が落ち着いているときにサッと食べるようになりました。
双子妊娠後期で一番大変だったこと
妊娠10カ月に入る前に、糖負荷検査をしました。体重は増えてはいなかったものの、検査結果が悪く妊娠糖尿病と診断され、翌日1日入院することになってしまいました。退院後は食事に気をつけ、毎食前後に指から血を採って血糖値を測ることに。
私はおなかにいる双子の赤ちゃんの成長に必要な食事をおろそかにし、危険にさらしてしまっていたことを反省しました。息子がけがのないように過ごすこと、おなかの双子の赤ちゃんのために食事に気をつけること、3人の子どもたちを守ることが一番大変だと思いました。
臨月になり「動けるって最高!」
食事療法で妊娠糖尿病は悪化することもなく、順調に妊娠10カ月に。医師から「普通に動いても良い」と言われました。私は息子を今まで行けなかった支援センターや、散歩に連れて行ってあげることができました。
おなかの双子は1人2,000g以上になり、とても動きづらくて足の付け根も痛かったです。しかし、安静にしなければいけないことが精神的につらかったこともあり、「臨月は最高! 」と気分もうれしくなりました。
妊娠中は息子とほとんどの時間を家で過ごしていたので、臨月からは少しでも散歩などに連れて行くことができてよかったです。しかし、妊娠糖尿病になり、おなかの双子の赤ちゃんを危険にさらしてしまったことは本当に反省しています。生まれる前は関係ないということはなく、3人の母としてと自覚を持つことができた出来事になりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:北川さくら
4歳の男の子、2歳の双子の女の子を子育て中のママ。保育士資格、幼稚園教諭免許を保有。自身の経験をもとに妊娠、出産、育児の体験談を執筆している。