食わず嫌いがひどく栄養面が心配…
離乳食は特に好き嫌いなく、何でも食べていた長男。しかし1歳6カ月のころ、急に食わず嫌いが激しくなりました。どんな料理も見た目で嫌いだと判断すると、一切口に運ぼうとしないのです。
私は「ひと口だけ食べてみようよ」「お母さんも食べているよ」といろいろな声かけをしましたが、効果はなし。特に形を残した野菜や果物は絶対にダメで、刻んだりすりおろしたりして汁物やご飯に混ぜることでしか食べてくれず、私は「このままだと栄養が偏ってしまうのでは……」と悩んでばかりいました。
次男に影響され、長男が成長!
長男が1歳9カ月のときに次男が生まれました。次男は生後5カ月から離乳食を開始しましたが、とにかくたくさん食べる子で、出したごはんは必ず完食するほどです。生後10カ月のときには、長男と違って煮ただけの野菜や小さく切った果物もぺろりと食べていたので、私と夫は兄弟でこうも違うのかと驚きました。
すると、それを見ていた当時2歳7カ月の長男にも変化が出てきたのです。次男の食べている食材を指さして「自分も食べる」と言い、自ら口に入れるようになりました。
今では食わず嫌いはほとんどなし!
食べてみたらおいしいということがわかったのか、長男は苦手だった形を残した野菜や果物をどんどん克服していきました。もちろん中には味が苦手という食材もありますが、今では自分から「にんじん食べたい」「今日はトマトがいい」などと教えてくれます。
長男は現在、幼稚園に通っていますが、給食も積極的に食べているようです。入園前は食べ慣れないものや初めて食べる料理は拒否するのではないかと心配していたので、担任の先生から給食の様子を聞いて私はホッとしました。
長男は、同世代の子がおいしそうに食べていると自分も食べてみようと思うのかもしれません。次男がたくさん食べていることが、長男のための良いお手本になったのでしょう。「おいしいね」「ねー」と声をかけながらごはんを食べている息子たちを見ると、兄弟はこうしてお互いの良い面を吸収し合って成長していくのではないかと感じます。
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著者:香川えりか
3歳と1歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。