遠方に住む彼のご両親にあいさつへ
お付き合いしていた彼にプロポーズされ、彼のご両親にあいさつへ伺ったときの出来事です。
彼の実家は飛行機を利用して行くほど遠方にあり、ちょっとした旅行気分だった私たち。彼とも、あいさつを終えたら翌日は観光しようと計画を立てていました。そして無事にご両親へのあいさつを済ませ、ひと安心したその日の夜……。
ホテルでコトに及んだ際に避妊具が破れてしまい、避妊に失敗してしまったのです!
昭和のころならともかく、令和になった今であれば、「結婚が決まってるんだから別にいいんじゃない?」って思われる人がほとんどかもしれません。しかし、とても厳格な両親に育てられた私。「結婚前のお泊まりは絶対ダメ!」「授かり婚なんてとんでもない!」と、小さいころから口を酸っぱくして言われて育ってきた私は、「いくら結婚が決まっているとはいえ、まだ入籍前だしマズイ!」としか考えられませんでした。
病院探しに奔走した翌日
そのとき彼は、「ごめん」とひと言。でも決して軽い感じではなく、「将来的には子どもが欲しいけど、入籍より妊娠が先と順番が逆になるのは、君にも君のご両親にも申し訳ない」と、しっかり考えてくれていることが伝わる、とても真摯な謝罪でした。
それから2人で今後を相談。近く結婚式を考えていること、新婚旅行は海外に行きたいこと、まだ2人の時間を楽しみたいと思っていたことから、今回はちゃんと病院に行って薬を処方してもらおうという結論に至りました。
その後は、見知らぬ土地での病院探し、慣れていない婦人科の受診で、ただただ心身ともに疲れ果てました。病院に行くのが恥ずかしかったこともありますし、他の受診者もいるなか受付で「アフターピルを処方してほしい」と伝えたり、医師から「何日の何時ごろ性行為をしたのか」と答えづらいことを聞かれたりして、私の精神はゴリゴリに削られてしまったのです。
こうして、予想外の事態によって、楽しみにしていた翌日の観光もできなくなり、泣く泣く帰宅しました。
今回のアクシデントは、結果的にはよかったのだと思います。2人できちんと妊娠について話し合うことができ、彼の子どもに対しての価値観を知ることができたからです。でも、将来を考えているのならなおさら、避妊具の破損は見逃さないように2人で気をつけなければならないと、改めて反省しました。
監修/助産師REIKO
文/佐藤百合子さん
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