夫と義家族の関係が不安
入籍を済ませた私たちは、結婚式を1カ月後に控え、準備に追われて忙しい日々を過ごしていました。ある平日、夫が仕事で外出をしていたとき、夫の両親、夫、私が入っているグループにあるメッセージが届いたのです。
それは、義父から夫に向けたメッセージで「結婚式の費用はいくら援助すればよいですか? 遠慮なく言ってください」という内容。お金のことは少しデリケートな話です。できれば私もいるところで話さないでほしいな~とは思いつつ、夫が仕事から帰ってきたら義父にどう返事をするか、2人で相談するつもりでした。すると、夫は私に相談もせず「別にいらない」とたったひと言すぐさま返信をしたのです。
私の実家からはすでに結婚式の費用の援助があったので、「義実家からはナシ」では困ってしまいます。夫が帰ってきてから問いただしたところ、「相談するにも金額をこちらから決められないから、それなら援助してもらわないで自分で出したい」とのこと。
実は夫は学生時代、親に高額な学費を払ってもらっていたということがあり、義両親に頼りづらい気持ちがあったようです。とはいえ、義両親もまったく援助しないわけにはいかないと思ったようで、結局、30万円の支援がありました。
しかしこの一件は、私が「夫と夫の両親」や「夫と夫の祖父母」の関係に不安を感じ始めたきっかけになりました。
義実家での食事会に誘われ…
結婚式直前の年末。夫の親族が「うちに集まって食事でもどう?よければそのまま泊まっていってね」と夫の両親からお誘いがありました。
私は妻として、夫の親族との仲を深めるために、二つ返事で「行きます」と義両親に伝えようとしたのですが、夫は「年末年始は貴重な休暇だからわざわざ行きたくない」と言うのです。たしかに、夫の実家までは車で2~3時間くらいかかるため、行くだけでも大変ですし、医師という職業に就いている夫で普段多忙なため、ゆっくり休みたい気持ちも痛いほどわかります。
しかし、お誘いを断って私の印象が悪くなるのは避けたいので、夫を説得することに。その結果、「じゃあ2時間だけ滞在して帰るなら」という条件付きで夫からOKが出ました。
義家族には、夫の仕事の関係でどうしても日帰りになるという理由で、「仕事なら仕方ないね。またゆっくり遊びに来てね」と言ってもらい、事なきを得ました。
しゃべらない夫
義実家での食事会当日。この日は、夫の祖父母も参加することになっていました。大勢いたら和気あいあいとした雰囲気になって、夫も少しは話してくれるだろうと、私は淡い期待を抱きつつ、夫の実家へと向かいました。
夫の実家に到着すると、すでに食事も準備されていて、私たちは席に座るだけというおもてなしぶり。そこで夫はというと……案の定、質問されたら一言二言答えるだけで本当に静かでした。
夫の家族はみんな夫に気をつかっている様子。私は一生懸命、夫を立てつつ会話をしながら感じたのは、結局は夫はかわいい一人息子なのだなということでした。
楽しく会話したかった私ですが、どこかぎこちないまま2時間が過ぎていき、夫が「もうそろそろ帰る」と言ってお開きに。どうやらまだまだ照れくささが抜けず、両親や祖父母への態度を改める気持ちはないようです。結局、夫に義家族との橋渡し役を担ってもらうことは諦めました。
今では、夫の代わりに私が、義家族と夫との窓口役になっています。義家族は、夫の体調や様子を電話やメールで私に尋ねてきます。
夫の両親や祖父母はとてもやさしく、夫の好きな食べ物が自宅に送られてくることも。夫は、とてもかわいがられているのです。それでも、夫は自分の家族と会う機会をあまり持とうとせず、照れくささから積極的に会話をしようとしません。そのため、義家族と良い関係を築いていくためにも、夫の家族の誕生日などのイベントごとでは、私が率先してプレゼントを送るようにしています。
夫がもう少し家族と話せるよう、これからも窓口役を務めていこうと思います。
著者:伊藤みり/女性・主婦
イラスト:おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!