乳児湿疹がなかなか治らず…
初めての子どもが生まれ、日に日に悩むことも変わっていき、とにかくいっぱいいっぱいで毎日を必死に過ごしていました。息子が生後1カ月を過ぎたころから、乳児湿疹ができてなかなか良くならず、小児科ではなく皮膚科を探そうとしていました。
すると、友人が「アレルギーとかアトピーも見てくれる、専門の良い病院があるよ!」と教えてくれたので、車で40分と少し遠いのですが、そこの病院に行ってみることにしました。
病院に到着し診察してもらうと…
病院に着くと、院内は大混雑。子ども向けの病院なのでDVDがついていたり、おもちゃがあったりと、すごく豪華だなと思いました。やさしい看護師さんに呼ばれ、ホッとしたのもつかの間、診察室に入ると熊のような大きな先生が、ニコリともせず座っていました。
息子の肌をよく見て触り、診察してくれた先生。すぐに「これね、このまま放っておいたらアトピー体質になりますよ。今来てくれてよかったです。でもちゃんとケアしないと、今後大変なことになりますからね!」と、割と強めの口調で言われました。
「ちょっと怖い!!」と思ってしまったけれど、その後、保湿の薬の塗り方なども丁寧に教えてくれました。私は「この先生を信じよう!」と決め、診察室をあとにしましたが、先生は最後までニコリともしませんでした。
毎日、保湿を頑張る母
それから毎日、朝イチとお風呂上がりに息子を裸にして、泣く日もぐずる日も、毎日教えてもらった通り丁寧に薬を塗りました。夫の帰りが遅く、お風呂までワンオペだったため、心が折れそうな日もありました。
しかし、先生の言う通り、「今後に影響するなら今が大事だ! 息子の肌を守れるのは私しかいない!」と自分に言い聞かせ、とにかく頑張りました。
その結果、息子の湿疹はかなり良くなり、頭のほうまでできていた湿疹もすっかりきれいになりました。しかし、油断してはダメだ!と思い、次の受診日まで、毎日息子の保湿をサボらず続けました。
2週間後、再度病院へ行くと…?
そして2週間が経ち、再受診の日がやってきました。「またあの緊張感を味わうのか……」と少し憂うつに……。病室に入り、裸になった息子を少し触ると、先生が顔を上げました。その顔はとってもやさしい笑顔でした。
「お母さん、すごく頑張りましたね。息子くんをひと目見ればわかります」「こんなにきれいになるなんて、お母さんが保湿を頑張ったたまものですよ」と先生は言ってくれました。
私は思わず涙がこぼれました。「あぁ、そうか。私、この子のお母さんなんだなぁ」と実感した瞬間でもあったからです。
素敵な先生との出会いと友人に感謝
最初の診察では少し怖いと感じてしまいましたが、今思えば、ただ体が大きく、知り合いから怖いと聞いていたために先入観でそう思ってしまっただけのような気もします。強い口調とはいえ、とても丁寧に塗り方を教えてくれましたし、子どもを思ってはっきり伝えてくれただけなのではないかとも思いました。
赤ちゃんが小さいうちは、しっかりケアしてあげるのはお母さん、お父さんの役割とわかっていても、難しいときもあります。しかし、その大切さや方法などをしっかり教えてくれる素敵な先生に出会えました。そしてそれからも、保湿ケアをしっかり入念に頑張るようになりました。病院を教えてくれた友人に感謝しかありません。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:荒伊 知歌
2018年、2019年生まれの兄妹のママ